中枢神経への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 09:37 UTC 版)
意思決定への影響。九州大学で行われた、成人男性(健常者)を対象とした臨床試験において、信頼ゲーム (Trust game) で強い状態不安が観察され、スコアが低い傾向であった。1日200mg(朝夕100mg)のミノサイクリン投与群における実験のスコアと、英:TCIや英:STAIの尺度との間に相関を認めた。 睡眠への影響。健康な男子学生での実験では、ミノサイクリン(200mg)単回投与で徐波睡眠が明らかに減少し、偽薬に変更後2回の夜も持続した。レム睡眠は全ての夜で減少しなかった。 小学生の頃から覚醒剤を使用していた17歳の覚醒剤精神病患者(女性)は、抗精神病薬などの複数の薬剤で数カ月治療を続けたが、目立った効果がなかった。ミノサイクリン100mg/日(朝夕2回)を追加したところ、大幅な改善が見られ、副作用もなかったとの事例がある。九州大学によるサルの実験で、覚醒剤によるドーパミントランスポーター (DAT) の減少を抑える効果がPET画像で示された。
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