中枢性麻薬性鎮咳薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/11 08:06 UTC 版)
リン酸コデイン コデインリン酸塩が代表薬である。オピオイドμ受容体アゴニストであり延髄の孤束核にある咳中枢に作用して鎮咳効果が得られる。コデインリン酸塩を1日60mgほど投与することが多い。鎮痛・鎮静作用ではリン酸コデイン1日120mgで塩酸モルヒネ1日20mgと同等の効果と考えられている。塩酸モルヒネに比べて鎮痛・鎮静作用は弱く、便秘、悪心、嘔吐といった副作用は少なく、依存性も少ないという特徴がある。コデインリン酸塩を処方するには麻薬施用者免許が必要であるがコデインリン酸1%は麻薬施用者免許がなくとも処方ができる。コデインリン酸1%は量が多くなることと非常に苦いことが特徴である。ジヒドロコデインやオキシメテバノールと異なり多くの臨床研究が存在する。副作用としてはイレウスや気管支喘息発作に注意が必要である。 ジヒドロコデイン リン酸コデインの約2倍の強い鎮咳作用がある。配合薬の成分として重要である。例えばセキコデはジヒドロコデインとエフェドリンと塩化アンモニウムの配合薬である。フスコデはジヒドロコデインとメチルエフェドリンおよびマレイン酸クロルフェニラミンの配合薬である。 オキシメテバノール リン酸コデインの5~14倍の強い鎮咳作用がある。
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