中枢性疼痛
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中枢性疼痛(ちゅうすうせいとうつう、英:central pain)は、国際疼痛学会(IASP)によると「中枢神経の損傷や機能障害による痛み」と定義されている。腕神経叢引き抜き損傷後の疼痛や幻肢痛などの、末梢神経障害により中枢神経系に影響を及ぼす痛みは含めない。
分類
- 視床痛
- 脊髄損傷後の疼痛
症状
多くは受傷より数週間~数ヶ月後、時には数年後に発症する。疼痛の性質は様々であるが、痺れを訴える場合が多いとされる[1]。排尿、不安、感情変化などで増悪し、運動や温冷刺激などにより誘発されることもある。視床痛は半身全体、脊髄損傷後疼痛は両側に現れる場合が多い。
障害部位
検査
核磁気共鳴画像法(MRI)やコンピュータ断層撮影(CT)により障害部位を特定する。病態や障害程度は、脳脊髄液検査や電気生理学的検査(somatosensory evoked potentials:SSEP)により行われる。
治療
歴史
脳の病変により痛みが生じることは、ドイツ人医学者ルドウィッグ・エディンガーによって1891年に初めて報告された[2]。
脚注
- ^ 「片山容一「脳神経外科的治療」『脳卒中後の痛みと痺れ』」『社団法人日本脳卒中協会公式webページ』。2012年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年5月9日閲覧。
- ^ 「宇高不可思、亀山正邦「概論・薬物療法」『脳卒中後の痛みと痺れ』」『社団法人日本脳卒中協会公式webページ』。2013年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年5月9日閲覧。
中枢性疼痛
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脳梗塞後の中枢性疼痛に対してはアミトリプチリン(トリプタノール)、ラモトリギン(ラミクタール)、メキシレチン(メキシチール)などが有効とされている。カルバマゼピン(テグレトール)は効果があることもあるがEBM上は有効性はないとされている。
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