中世における影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 14:33 UTC 版)
西欧中世のキリスト教世界(fr:Chrétienté、en:Christendom)においてこの伝説が持った重要性は、例えば、ケルンの都市紋章を飾る11個の炎に現れており、また聖ウルスラがケルンの守護聖人である理由を説明する。ウルスラの聖遺物は、彼女の名を持つバシリカ聖堂において崇敬を受けている。 13世紀には、ソルボンヌが同様にウルスラを守護聖人とし、またこれに倣って、ポルトガルのコインブラの大学、オーストリアのウィーン大学もウルスラを守護聖女とした。ウルスラはまたラシャ(ウールの一種)製造業者たちの守護聖女であり、彼女のマント(外套)は霊験あらたかなものと見なされていた。ウルスラは更に、イコノグラフィーにおける重要な主題であり、わけても画家カルパッチョに霊感を与えた。 聖ウルスラはまた、その聖徳でもよく知られている。彼女は長いあいだ、戦のときに良き死が得られるよう、あるいは、良き婚姻が得られるようその加護を祈る聖女であり、同時に、若い娘の保護者として加護が祈られた。この故にウルスラは、その名を持つ聖ウルスラ修道会の保護の聖女であり、2003年5月18日に列聖された聖ウルシュラ・レドゥホフスカに霊の導きを与えた。
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