中世における王権の超自然的権威の獲得過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 02:03 UTC 版)
「王権神授説」の記事における「中世における王権の超自然的権威の獲得過程」の解説
詳細は「ロイヤル・タッチ(英語版)」および「心霊治療」を参照 ヨーロッパでは、中世を通じて王権はキリスト教的な至上権から普遍的な支配権を主張する皇帝権・教権に対抗しうる神聖性や霊性を民衆の心性のうちに獲得しようとし、また、実際に王権はある種の霊威、あるいは超自然的権威をみずから位置づけることに成功した。このような霊威は当初、偉大な王の個性に基づいて「一代限り」のものであると考えられていたが、徐々に世襲されるようになり、儀礼も備えて王権とそれを世襲する王家に一種のカリスマを付与することになった。こうした霊威は、王権が教権に対して一定の自立性を示す根拠となった。 宗教的儀式によって、王は半聖職者的性格や奇跡的治癒能力を付与されると解釈され、王は聖職者に対しては優位性を主張しえた。霊威は、王権が教権に対して一定の自立性を示す根拠となった。
※この「中世における王権の超自然的権威の獲得過程」の解説は、「王権神授説」の解説の一部です。
「中世における王権の超自然的権威の獲得過程」を含む「王権神授説」の記事については、「王権神授説」の概要を参照ください。
- 中世における王権の超自然的権威の獲得過程のページへのリンク