世界ラリー選手権(WRC)におけるパルクフェルメ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/08 07:46 UTC 版)
「パルクフェルメ」の記事における「世界ラリー選手権(WRC)におけるパルクフェルメ」の解説
世界ラリー選手権(WRC)もFIAが主催するモータースポーツカテゴリであるため、パルクフェルメに関するルールが定められている。WRCのパルクフェルメは厳密には下記の箇所を指す。 コントロールエリアに進入した瞬間から退出するまでの間。 レグの終了後、車両保管場所に進入した瞬間から退出するまでの間。 ラリー終了地点に到着した瞬間から、競技会審査委員会が車両保管の解除を認めるまでの間。 スターティングエリアまたはリグルーピングエリアに進入した瞬間から退出するまでの間。 したがって、スタート前に各レグの終了後から翌日スタートまで、あるいはフィニッシュ通過後、SSのスターティングエリアやコントロールエリアもパルクフェルメに含まれる。この区間に車両を集めて主催者側が車両を保管する。パルクフェルメにて保管されている期間中、ラリーカーへの修理、ボンネットを開ける行為はもとより、特別な許可がない場合はパルクフェルメへの立ち入りも禁じられている。なお、ラリーで消耗部品の交換を行う場合は、パルクフェルメではなく「サービスパーク」で行われる。 特別な許可が与えられる代表的な「例外」としては「フロント/リアウィンドウの交換」であり、ドライバーとコ・ドライバーの安全性を憂慮されるケースは特別に許可されるものもある。このように許可された作業は競技会技術委員長または、その代理指名を受けたオフィシャルの許可および立ち会いのもとでパルクフェルメ内での作業を行うことが許されている。また、修理許可を得た場合は最大で3名のチームクルーのパルクフェルメ入場が認められる。修理の時間は事実上10分となる。これは車両がスタートする10分前にしか許可されたクルーがパルクフェルメに入場できないためである。修理に時間がかかり車両がスタートまで間に合わない場合、タイムペナルティが課された上でスタート時刻をずらされてしまう。また、名目としては「ウィンドウの修理」であるが、それに伴う修理(※:ウィンドウ周りの車体の変形、ロールバー破損を修復)などを行うことは事実上可能とはなっているものの、クルーがそれらの修理まで行うと別途でタイムペナルティが課される。 ラリーにおけるパルクフェルメでは、エンジンを停止しなければならない。何らかの理由でパルクフェルメ内で車両を移動させる必要がある場合、チームクルーとオフィシャルのみ車両を押して移動させることがことが許されている。 なお、日本国内で開催されるラリー大会もFIA傘下のJAFが主催しているため、FIAが主催するWRCのパルクフェルメルールにほぼ準拠している。
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