不能のお呪い(おまじない)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)
「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「不能のお呪い(おまじない)」の解説
昔、ある帝王の所に一人の農夫が野菜や果物の初物を献上に来た。帝王と後宮の女たちが食べてみると、真に美味しく、帝王は200ディナール、女たちは100ディナールの褒美を農夫に与え、さらに帝王は農夫を夕食に招いた。夕食の楽しい時を過ごし、帝王は農夫に面白い話を所望したところ、農夫は明日の晩に話すことを約束し、その日は宮殿に泊まることになり、部屋と美しい処女の乙女を与えられた。 農夫と乙女は部屋に入ったが、農夫の物はどうしても立たず、乙女はお呪いをすることにした。香を焚き、農夫の物を死体を水で清めるように水で清め、モスリンの布で死者を包むように包み、宮殿の女奴隷たちを呼んで葬式の真似事をしたが効果はなかった。 翌日、女奴隷たちから話を聞いていた帝王は農夫と乙女を呼び出し、昨晩あったことを話させた。乙女が何があったか話すと、帝王は大笑し、農夫にもう一度同じ話をさせ、今度は涙を流して大笑いした。 その後、農夫は昨日約束した面白い話「二人のハシーシュ食らいの物語」を帝王にした。喜んだ帝王は農夫を総理大臣にし、一同は幸せに暮らした。
※この「不能のお呪い(おまじない)」の解説は、「千夜一夜物語のあらすじ」の解説の一部です。
「不能のお呪い(おまじない)」を含む「千夜一夜物語のあらすじ」の記事については、「千夜一夜物語のあらすじ」の概要を参照ください。
- 不能のお呪いのページへのリンク