二人のハシーシュ食らいの物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)
「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「二人のハシーシュ食らいの物語」の解説
昔、ハシーシュ好きの漁師がいた。ある晩、漁師がハシーシュを噛んでいると、街中の道が川に見えて来て、早速釣竿を取り出し釣りを始めた。すると、野良犬が餌に食いつき、釣竿を引っ張ったため、漁師は魚が食いついたと勘違いし釣り上げようとしたが、犬の力は強く、引っ張られて道に転んでしまった。漁師は川に落ちたと思い、大声で助けを求めた。近所の人たちが出てきて、騒いでいるハシーシュ飲みを捕まえ、安眠妨害で法官(カーディー)に突き出した。 法官は実はハシーシュが大好きだったので、突き出された漁師をその日は休ませ、翌日夕食を共にし、2人でハシーシュを飲んだ。2人は素っ裸になって踊りだし、大騒ぎした。ちょうど、その晩、帝王が大臣を連れて街中を歩いていたが、大騒ぎの音を聞いて、法官の屋敷にやって来た。法官と漁師の2人は馬鹿騒ぎを続け、漁師は帝王に小便を掛けようとするなどしたため、帝王は帰ってしまった。 翌朝、帝王は法官と漁師を召しだした。法官は平身低頭であったが、漁師は悪びれるところもなく、帝王の求めに応じ「法官「屁の父」の物語」「法官の驢馬の話」を話した。帝王は喜び、ハシーシュ好きの漁師を侍従長に任命した。漁師は続けて「法官と仔驢馬の話」「抜け目のない法官の話」「女道楽の達人の教えの話」を話した。帝王はさらに喜び、ハシーシュ好きの漁師を総理大臣に任命した。 そこに訴訟が持ち込まれ、総理大臣になったハシーシュ好きの漁師は「ハシーシュ食らいの判決」を下した。
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