法官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/05 19:03 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動法官(ほうかん/のりのつかさ)とは、飛鳥時代に置かれていた機関。民官・兵政官・大蔵・理官・刑官とともに「六官」を構成していた。
『日本書紀』天智天皇10年(671年)正月条に「法官大輔」という官職名が登場するため、天智天皇の頃には既に設置されて大少の輔(次官)などの官職が設置されていたとみられている。
具体的な活動が明らかになるのは、天武天皇の時代に入ってからで、主に官人の勤務評定に関する職務を行っている。そのため、大宝律令以降の式部省に相当する機関であったと推定されている。
大宝律令・養老律令では式部省は文官の勤務評定を、兵部省が武官の勤務評定を行うことになっていたが、実際には武官の勤務評定を兵部省が実施するようになるのは8世紀(奈良時代)に入ってからのことであり、それ以前は式部省が武官についても勤務評定に携わっているため、元々は文武官ともに法官が勤務評定の実務を行っていたとみられる(武官の人事関係の職務を兵部省が完全に掌握するのは9世紀(平安時代)に入ってからである[1]。
脚注
- ^ 虎尾達哉「弘仁六年給季禄儀におかる式兵両省相論について」小口雅史 編『律令制と日本古代国家』(同成社、2018年) ISBN 978-4-88621-804-9
参考文献
- 青木和夫「法官」(『国史大辞典 12』(吉川弘文館、1991年) ISBN 978-4-642-00512-8)
- 荊木美行「法官」(『日本古代史大辞典』(大和書房、2006年) ISBN 978-4-479-84065-7)
「法官」の例文・使い方・用例・文例
- 《主に英国で用いられる》 (かつらとガウンをつけて)法官の正装で.
- 司法官
- 私たちは、英国の大法官に忠実な愛国者がいることを疑問には思わない
- 英国人の司法官は、馬の毛でできた伝統的なかつらを着用する
- 裁判所または司法官により発行される法律文書
- 米国の司法官で、連邦法の解釈と施行を担当する
- 米国の最も古い連邦法執行機関で、今日では、連邦司法官の保護、連邦囚人の輸送、連邦目撃者の保護、犯人から押収される資産を管理、また一般に連邦司法制度の効果的な活動を確実にする役割を果たす
- かつての高位の司法官
- 大法官の称号を持つ人の代理あるいは補佐
- 旧制において,司法官の実務習修に従事した人
- 司法官史である人
法官と同じ種類の言葉
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