法官の驢馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)
「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「法官の驢馬」の解説
昔、エジプトに、ある徴税請負人がいたが、留守勝ちだったので妻は若い情夫を持っていた。ある日、情夫が妻の所にきてどうしても300ドラクム金が必要だと言い、金がないと分かると、金の代わりに驢馬を連れて行った。徴税請負人は驢馬がいなくなったことに気付き、妻に問いただすと、妻は「あの驢馬は、実は魔法で驢馬にされた法官(カーディー)で、今一時的に魔法が解けたので町へ行って裁判をしているが、また驢馬になって戻って来るだろう」と言った。徴税請負人はすぐに驢馬が必要だったので、町へ行って法官に話しかけて驢馬に戻るよう言ったが、法官は徴税請負人を気違いだと思い、300ドラクムを与えて新しい驢馬を買うように言って厄介払いした。徴税請負人が市場で驢馬を見ていると、自分の驢馬が見つかったが、これを買ってまた法官に戻ったら大変だと思い、別の驢馬を買って帰った。 類似の話:驢馬
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