不細工とレッテル貼り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 13:46 UTC 版)
不細工な人間を語るとき、しばしばその性格もからめて語られることがある。しかし、容姿が醜いというだけでその性格にまでレッテルが貼られる傾向があるようである。 ディオンらは、大学生を被験者とした研究で、他の学生の個人的特長を顔写真を元にして評価させる実験を行った。おのおのの写真は、あらかじめ他のグループの学生によって魅力的な容姿か否か判定されていた。実験の結果、男女問わず、見かけの良い人間のほうが不細工な人間よりも、面白味があり、社交的で、刺激的で、親切で、感受性があり、強く、慎み深いと評価された。また、ディオンは小学2年生の子供が起こした騒動に対する評価についても実験した。被検体である大人の女性らには、事件の記述の他、騒動を起こした子供の年齢、さらにその少年少女の写真が添付された報告書が見せられたが、これらの写真が魅力的な容姿であるか否かは、あらかじめ別のグループの大人が判定していた。そしてその報告書を読んでから、婦人達にはその事件と子供についてどう思うかコメントが求められた。すると、その悪事が「眠っている犬に岩を投げつける」といった極端な例の場合は特に、見かけの良い子供に対してよりも、見かけの良くない子供に対してかなり悪い性格特性が与えられやすいという結果が得られた。
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