不審なUSBを使用してしまう心理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:54 UTC 版)
「BadUSB」の記事における「不審なUSBを使用してしまう心理」の解説
2008年、ロシアの工作員とみられる人物が、アフガニスタンに駐留している米軍基地の駐車場に「agent.btz」という悪意あるマルウェアが仕込まれたUSBを意図的に置いていった。するとロシア側の思惑通りに米軍関係者がそれを拾い、基地のPCに差し込んでしまった。そして感染したPCから機密情報などの内部情報が盗まれていた。 2016年5月、Google・イリノイ大学・ミシガン大学の合同チームがセキュリティ研究のために、イリノイ大学のキャンパス内のあちこちに300本のUSBメモリを意図的にばらまいた。そして拾った大学生たちの何人がPCに挿入するかを調査した。その結果、約半数の48%が配布されたUSBメモリを挿入し、中にあったファイルをクリックしていた。怪しんでウィルス対策ソフトでスキャンした学生はわずか16%に過ぎなかった。 2018年6月12日に行われた米朝首脳会談のために集まった約3000人プレス関係者に配られたノベルティの中に入っていたUSBで給電できる扇風機について、あるジャーナリストが「暑いシンガポールではありがたい」とつぶやいたが、すぐに「安易につなぐべきではない」と注意が方々から行われた。 この他、アメリカ国家安全保障局(NSA)がUSB接続ケーブルにマルウェアを埋め込むサイバー攻撃ツール「コットンマウスI」を開発していたことも内部資料から判明している。
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