不二一元論とバクティとは? わかりやすく解説

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不二一元論とバクティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:28 UTC 版)

ヒンドゥー教」の記事における「不二一元論とバクティ」の解説

詳細は「不二一元論」および「バクティ」を参照 ヴェーダーンタ学派思想の中で最も有名なものに不二一元論がある。これは、精神的実在であるブラフマン(梵)またはアートマン(我)以外に実在する物は無い、言い換えれば「今目の前にある世界幻影に過ぎない」という思想。この思想突き詰めてゆくと、シャンカラ700年 - 750年頃)の説くように「ブラフマン人格属性持たないもの」となり、無神論一元論達する。この教義は現在でもヒンドゥー教正統派としてインドの5箇所僧院代々シャンカラ・アーチャーリヤ」の名を継承する学匠によって不二一元論法灯維持され続けている。シャンカラ後の不二一元論は、11世紀神学者ラーマーヌジャによる被制限不二一元論13世紀神学者マドヴァ英語版)の二元論へと発展していった。現代インドパンディット伝統的スタイルバラモン学者)の大部分ヴェーダーンタ学徒で、その八割以上はシャンカラ派に属していると言われるヴェーダーンタ哲学がその2000年上の歴史において、インドの宗教文化社会政治等に及ぼした影響は非常に大きい。 5世紀10世紀南インドでは「至高の神への絶対的帰依」「自己犠牲いとわない神への奉仕」を信仰とするバクティ呼ばれる信仰形態顕在化始めた。このバクティに関して12世紀から13世紀にかけてヴェーダーンタ学派学匠達によって「ヴィシュヌ神」を崇拝する信仰理論化された。バクティーは一般庶民信仰形態として現在まで広く行われている。不二一元論とバクティは正反対とも言える形態だが、現在のヒンドゥー教の中では問題なく同居している。

※この「不二一元論とバクティ」の解説は、「ヒンドゥー教」の解説の一部です。
「不二一元論とバクティ」を含む「ヒンドゥー教」の記事については、「ヒンドゥー教」の概要を参照ください。

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