上場カバードワラント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/08 08:39 UTC 版)
「カバードワラント」の記事における「上場カバードワラント」の解説
2008年9月26日より、大阪証券取引所において上場カバードワラントの取引が開始された。上場カバードワラントは、店頭カバードワラントと異なり、取引所が定める上場基準に基づいて発行者の財務基盤を審査している(ただし、世界的な格付機関がAAAとしていた証券が紙くずになり、リーマン・ブラザースが破綻したことからも分かるように、どんな巨大金融機関でも破綻しうる。最終的に投資家の自己責任であることには変わりはない)。 2008年時点におけるカバードワラントの発行者はドイツ銀行、ゴールドマン・サックス、ソシエテ・ジェネラル銀行の3社であったが3社とも日本での上場カバードワラントから撤退した(各社とも海外では事業を継続している)。長期間の売買高ゼロをきっかけに、大証が手数料引き下げのてこ入れをし、2010年11月4日に、大和証券キャピタル・マーケッツフィナンシャル・プロダクツ(ケイマン)Ltdが発行する15銘柄(通称「フリワラ」と呼ばれている・・・売買手数料ゼロのキャンペーンの統一愛称)が新規上場するにいたった。しかし、商品の取り扱いを終了する現在の発行者は大和のみで、依然として上場銘柄数が少ない点は否めず、大和証券が自身の店舗では販売していないという消極的な姿勢であることも市場が盛り上がらない原因であった。結局、2013年7月に大阪証券取引所と東京証券取引所との現物市場の統合に伴い、日本における上場カバードワラント市場は消滅した。 また、世界取引所連合(WFE)の統計によれば、カバードワラントは欧州を始めとする世界各地の証券取引所で上場されており、2009年1月現在、香港取引所での月間売買代金が265億米ドルと世界最大の取引地となっている 。
※この「上場カバードワラント」の解説は、「カバードワラント」の解説の一部です。
「上場カバードワラント」を含む「カバードワラント」の記事については、「カバードワラント」の概要を参照ください。
- 上場カバードワラントのページへのリンク