三分一湧水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/23 14:17 UTC 版)
「八ヶ岳南麓高原湧水群」の記事における「三分一湧水」の解説
三分一湧水(さんぶいちゆうすい)は、長坂町小荒間から湧く水。日量8,500tの豊かな湧水で、水温は年間を通じて10℃前後に保たれている。飲用には適さず、農業用水として利用されている。 この湧水の利用を巡って下流の村々で長年続いた争いをおさめるため、江戸時代に湧出口の分水枡に三角木柱の利水施設が造られた。これにより、湧水を三方向の村落に三分一の量ずつ平等に分配できるようになり、三分一湧水の名の由来となった。現代では1922年(大正11年)に完成した石造の枡が用いられ、水利権を持つ地区住民が組織する管理組合や地元住民によって管理されている。1943年(昭和18年)に一度山津波によって破壊されたが、後に復旧した。 毎年6月1日には、「水元」と称される旧小荒間村の坂本家を主座とする関係集落の立ち合いのもとに分水行事が行われている。
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