七ヶ宿湖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:33 UTC 版)
ダムによって出現した七ヶ宿湖は前述のように宮城県民の77.5%に当たる住民の水がめであるため、水質保全のための様々な施策が図られている。水源地域対策特別措置法によって定められた「水源地域振興基金」により仙台市を始め下流受益地が七ヶ宿湖のクリーン作戦を展開しているほか、上流の水源林を保守・清掃するために毎年「水守人ミーティング」を行い、水源林に炭を散布して水源林の保全を図る。このミーティングでは例年300-400人の親子連れなどが参加している。 湖中央部には高さ77mの噴射能力がある大噴水が設置されている。これも本来は水質保全を目的に設置されたものであるが現在では観光の一つとして毎年4月から11月まで9:00-17:00の間、季節や時間によって装いが変わる噴水の美を楽しむことができる。湖はサクラマスや巨大イワナが釣れることで有名であるが、冬季にはワカサギ釣りも楽しめる。だが、他の湖沼と同様に近年ではブラックバス増殖による生態系への影響が懸念されており、2006年(平成18年)には七ヶ宿湖の漁業権を保有する白石川漁業協同組合七ヶ宿支部が、ブラックバス駆除を目的としてバス釣り大会を実施している。湖面は利用申請書を提出すれば利用可能で、カヌーを楽しむ姿も良く見かけるが、近年水上オートバイの利用者が急増し環境への影響が示唆されたことから、現在はエンジンボートと水上オートバイの乗り入れは全面的に禁止されている。
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