ヴィンテージ
葡萄が収穫された年を指す言葉。フランス語ではミレジム(Millesime)といいます。 葡萄は他の果実と同様に、収穫される年の天候の影響を大きく受けます。その成熟状態によってワインの品質も毎年微妙に変化するため、ラベルに書かれた収穫年をみることで、ある程度、そのワインの性格を予測することができます。 特に、ボルドーの著名なシャトーもののように、生産者の個性で人気を呼んでいるワインなどの場合には、収穫年による品質の違いも飲み手の興味の対象になり、また、これらのワインは飲み頃になるまでに10年以上かかるような場合も少なくないので、ヴィンテージの表示は不可欠なのです。 一方、日常楽しんでいるワインの大部分は、異なる地域、異なる年のワインをブレンドし、毎年安定した品質のワインを手頃な価格で供給することを目的につくられています。最近、ヴィンテージのあるワインの方が高級だという誤った先入観から、本来ヴィンテージの必要ない日常ワインにまで、ヴィンテージの表示を求める傾向がありますが、あまり意味がないことと言えるかもしれません。たとえば、気温が低温の年につくられた酸が高くコクのないワインや、気温が高温の年につくられたコクはあるが酸の低いワインをそのまま製品化するよりも、お互いの長所を生かしあって安定した品質のワインをつくる方が、ずっとおいしくなると言えるからです。 |
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