ワールドシリーズでは優勝したが、WBCでは準優勝どまりの選手
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「ワールドシリーズとワールド・ベースボール・クラシックの両方で優勝を経験した選手一覧」の記事における「ワールドシリーズでは優勝したが、WBCでは準優勝どまりの選手」の解説
2006年の第1回WBCでは、キューバが準優勝した。同国は1959年の革命を経て社会主義国化し、国内リーグや代表チームは政府によって運営されるようになり、選手は国家公務員となった。それに対してアメリカ合衆国は、キューバとの国交を断絶して経済制裁を課した。これにより、MLB球団はキューバの国家公務員である野球選手と契約を結ぶことができなくなり、キューバ人選手がMLB入りするためにはキューバから亡命することが必要になった。第1回WBC準優勝メンバーのうち、のちに亡命してMLB入りした選手はアレクセイ・ラミレスやユニエスキ・マヤなど複数いるが、ワールドシリーズ優勝を経験したのはユリエスキ・グリエルのみである。 2009年の第2回WBCで準優勝したのは大韓民国である。この国も日本やキューバと同様に、WBC代表チームは国内リーグの選手を中心に構成されているためメジャーリーガーの数は少なく、また第2回WBC準優勝メンバーでワールドシリーズ優勝を経験した選手はいない。金炳賢は2001年のワールドシリーズで優勝を経験しているが、WBCでは第1回大会での準決勝敗退が最高成績である。第2回WBCでは練習拠点のアメリカ合衆国ハワイ州から代表チームに合流しようとしたが、パスポートを紛失してしまい出場辞退に追い込まれている。 第3回WBCと第4回WBCでは、2大会連続でプエルトリコが準優勝した。プエルトリコはアメリカ合衆国の海外領土(自治連邦区)であり、WBC代表チームもメジャーリーガーまたはMLB傘下マイナーリーグの選手が多数を占める。ヤディアー・モリーナはセントルイス・カージナルスで2006年と2011年のワールドシリーズで優勝しているが「とにかくWBCで優勝したくてしかたがない。WBCで勝つことが俺にとってのすべて」「(ワールドシリーズ優勝とWBCを制することは)少なくとも同じくらい重要だ。故郷のために戦うんだから感情だって湧き上がってくる」とWBCへの思いを述べている。 選手守備位置ワールドシリーズワールド・ベースボール・クラシックチーム優勝シリーズチーム準優勝大会もりいな ほせホセ・モリーナ 捕手 アナハイム・エンゼルス 2002, 2009 プエルトリコ 2013 ニューヨーク・ヤンキース 2002, 2009 もりいな やていああヤディアー・モリーナ 捕手 セントルイス・カージナルス 2006, 2011 プエルトリコ 2013, 2017 ろめろ J.C.J.C.ロメロ 投手 フィラデルフィア・フィリーズ 2008 プエルトリコ 2013, 2017 はかん あんへるアンヘル・パガン 外野手 サンフランシスコ・ジャイアンツ 2012 プエルトリコ 2013, 2017 りおす あれつくすアレックス・リオス 外野手 カンザスシティ・ロイヤルズ 2015 プエルトリコ 2013 はえす はひああハビアー・バエズ 内野手 シカゴ・カブス 2016 プエルトリコ 2017 くりえる ゆりえすきユリエスキ・グリエル 内野手 ヒューストン・アストロズ 2017 キューバ 2006 へるとらん かるろすカルロス・ベルトラン 外野手 ヒューストン・アストロズ 2017 プエルトリコ 2013, 2017 これあ かるろすカルロス・コレア 内野手 ヒューストン・アストロズ 2017 プエルトリコ 2017 ろさりお えていエディ・ロザリオ 外野手 アトランタ・ブレーブス 2021 プエルトリコ 2013, 2017
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