ワールドシリーズでの隠し球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 03:27 UTC 版)
「ジャーマニー・シェーファー」の記事における「ワールドシリーズでの隠し球」の解説
シェーファーの突飛なパフォーマンスはこれだけにとどまらなかった。雨がずっと降り続く中で行われていたある試合では、ゴム長靴にレインコート姿で登場し、打席に立とうとして退場処分になった。また別の試合では付け髭(口髭)をつけて打席に立とうとし、やはり退場になった。 1907年にシェーファーはタイガースのキャプテンに指名された。これはシェーファーが派手なパフォーマンスと裏腹に、ゲームではその「抜け目のなさ」を見せていたこと、またシェーファーと同じ年に入団したタイ・カッブの数少ない友人だったことなどが理由だった。シェーファーは毎年堅実な守備を見せ、タイガースは同年のアメリカンリーグ優勝を飾った。 タイガースは1907年のワールドシリーズで、当時強力な投手陣を誇ったシカゴ・カブスと対戦した。シリーズは0勝4敗1分で屈したものの、シェーファーは第2戦の1回裏に、三塁手のビル・コーリンと連携し、これまでのワールドシリーズで唯一となる『隠し球』を成功させている。シリーズの第1戦に、タイガースはカブスの先頭打者ジミー・スレイグルに2盗塁を許しており、何とかスレイグルの足を封じようとしていた。第2戦の初回、スレイグルは四球で出塁するとすかさず盗塁、二塁への悪送球の間に三塁を陥れる。続く2番のジミー・シェッカードは三振し、バッターに3番のフランク・チャンスを迎えた。スレイグルは離塁してリードを取るが、その時ボールは何故か三塁のコーリンのグラブの中にあった。細かいプレーは記録されていないが、ボールはシェッカードが三振して内野を廻るうち、こっそりシェーファーからコーリンに送られていたものと考えられている。
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