ワシントンの到着
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/31 08:10 UTC 版)
「プリンストンの戦い」の記事における「ワシントンの到着」の解説
キャドワラダー隊が逃げ始めると、大陸軍の大砲がイギリス軍に向って放たれ、イギリス兵は突撃の準備をしていたが、砲撃で数分間その動きを止められた。キャドワラダーは1個中隊を留めさせて一斉射撃をさせることはできたが、その中隊もその後直ぐに逃げ出した。この時点でワシントンがバージニア大陸連隊とエドワード・ハンドのライフル銃隊を従えて到着した。ワシントンはライフル銃隊とバージニア連隊に丘の右手に陣を構えるよう命じ、ワシントン自身は直ぐに馬でキャドワラダーの逃げていく兵士達の間に乗り入れた。ワシントンは「私の勇敢な仲間よ、我に続け!そこに敵はいるが大したものではない。即座に倒せる」と叫んだ。キャドワラダーの兵士達はワシントンの指示で戦闘隊形を作った。ダニエル・ヒッチコックのニューイングランド大陸連隊が到着したとき、ワシントンはその隊をライフル銃隊とバージニア連隊を置いておいた右手に派遣した。 ワシントンはその帽子を手に持ち、馬を進めながら前線の大陸軍兵の前に出て帽子を振った。この時点でモーフードは自隊を少し左手に動かし、大陸軍の大砲の射程を外させた。ワシントンは合図を送るまで大砲を放たないよう命令し、30ヤード (27 m) の距離まで来た時に、馬を返して自隊の兵に向かい「止まれ」そして「放て」と言った。この時、イギリス軍も発砲したので、戦場は煙幕に包まれた。ワシントンの士官の一人は、ワシントンが両軍の前線の間におり、両側からの銃撃に曝されたので死んだものと思い、その帽子を目のところまで引き下げたが、煙幕が晴れるとワシントンが無傷で現れ、部隊兵を鼓舞していた。
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