ロームルスとアムーリウス王の戦い
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「ローマの建国神話」の記事における「ロームルスとアムーリウス王の戦い」の解説
ロームルスとレムスが18歳の頃、ロームルスとレムスの一派とヌミトルの配下の一派とが土地を巡っての勢力争いが起こった(盗賊との説もある)。一旦はロームルスらの一派が勝ったが、ロームルスら多くの人が犠牲式のために出かけていた間に、ルミトルの配下が待ち伏せをして、レムスを捕らえた。また、ロームルスとレムスの一派がパラティーノの丘でルペルカリア祭を行っていた間に盗賊の不意打ちを受け、ロームルスは助かったがレムスらファビウス派は捕まってしまったとも言われている。そして、盗賊達はレムスをアルバ・ロンガのアムーリウス王の元に連行し、アムーリウス王にロームルスとレムスがヌミトルの領地に侵入していることを話した。アムーリウス王はヌミトルにレムスの身柄を引き渡した。一方、ロームルスはレムスが捕まったことを聞くと、すぐに救出しようとしたが、ファウストゥルスから二人の出生の秘密を知らされ、ロームルスはアムーリウス王を打倒することを決意する。一方、ヌミトルの家に連れて行かれたレムスはヌミトルと面談した。ヌミトルは、レムスの体格や容貌が自分に似ている事や、レムスが二人は捨て子だと名乗った事からレムスはヌミトルの孫であることを知った。そのため、ヌミトルはレムスに真実を伝え、レムスを無罪放免にした。一方のロームルスはファウストゥルスから聞いたことが真実であるかどうか確かめるためにヌミトルの元へ向かった。ファウストゥルスは双子が捨てられた時に使われた籠を持ってロームルスを追ったが、アルバ・ロンガの城門の前で兵士に怪しまれ、アムーリウス王の前に引き出されて尋問を受けた。それに対し、ファウストゥルスはロームルスとレムスが生きていることと彼らが遊牧民であること、シルウィアに二人の運命を伝えに来たということを述べた。そして、アムーリウス王はファウストゥルスに二人の居場所を聞き出そうとしたが、ファウストゥルスは自分と王の配下の者が二人を迎えに行くと言って脱出した。一方のアムーリウス王はヌミトルを召還するべく、ヌミトルの下に使者を送ったが、使者がヌミトルと親しく、ヌミトルにアムーリウス王の計画を密告した。それを知ったヌミトルはロームルスとレムスにそれを知らせた。その後、レムスとヌミトルは一族郎党やファビウス派の羊飼い、剣を隠し持った一団を率いて王宮に向かった。そして、アムーリウス王を殺害した。一方のロームルスは市外からアムーリウス王に反対する市民を集めて百人隊を構成し、城を攻めた。そして、ヌミトルは王位に返り咲き、シルウィアは牢獄から解放された。
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