ロックギターにおける速弾きの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/02 14:27 UTC 版)
「速弾き」の記事における「ロックギターにおける速弾きの歴史」の解説
ロック(あるいはロックンロール)はスピード感を強調した音楽でありエレクトリックギターが主役となる場合が多いため、古くからギターの速弾きが重要視されてきた[要出典]。 ロックはブルースやカントリーをベースとして生まれてきたため、初期のロックギタリストの速弾きはそれらの音楽に特有のテクニックが背景になっている場合が多い。チョーキングやハンマリング・オンやトリルを組み合わせ、素速く弾くことによりスピード感を生み出すというものである。1960年代以降ではエリック・クラプトン、ジミ・ヘンドリックス、アルヴィン・リー、ジェフ・ベックなどがブルースやカントリーをベースにした速弾きギタリストの代表例である。 1970年前後になるとリッチー・ブラックモアに代表されるクラシック系のテクニックを備えたロックギタリストが登場し、ロックにおける速弾きの概念が大きく変化した。クラシックは歴史が古く演奏技術の熟成度も高いため、短時間に数多くの音を弾き出すことに関してはブルースやカントリーの比ではない部分があるためである。 1970年代後半に登場したエドワード・ヴァン・ヘイレン、1980年代初頭に登場したイングヴェイ・マルムスティーンなど速弾きを看板とするギタリストが次々に現れ、速弾きのテクニックもそのたびに大きく進化を遂げていった。 ギターの速弾きはその巧拙が誰にでも分かりやすいため、より速く演奏できることがロックギタリストの価値と見なされる傾向があった。特にハード・ロックやヘヴィ・メタルなどでその傾向が強かった。これらのジャンルが全盛を極めた1980年代前後、ギターの速弾きは何より重視される傾向にあった。
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