ロゼッティ・ソリッド7 (Rosetti Solid7)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 09:08 UTC 版)
「ポール・マッカートニー」の記事における「ロゼッティ・ソリッド7 (Rosetti Solid7)」の解説
ポールにとって初めてのエレクトリック・ギター。1960年6月30日にヘッシー楽器店で分割払いで購入した。オランダの楽器メーカー、エグモンド社が製造したギターで、同社はイギリスに輸出するモデルに「ロゼッティ」という別のブランド名を施している。「ソリッド」という名称だが実際はソリッドボディではなく、サウンドホールの無いセミ・ホロウボディである。ハンブルク巡業の際にベーシストのスチュアート・サトクリフが度々バンドを休むようになり、ポールにその代役が回ってくるようになったことで、ポールはソリッド7に(クラブに備え付けのピアノから失敬してきた)ピアノ線を3本強引に取り付け、即興ベースとして使用するようになる。しかし、ピアノ線の強い張力に耐えられるはずもなく、間もなくしてソリッド7は大破し、直す価値が無いと判断したバンドメンバー達は、全員で「ソリッド7を木っ端微塵になるまで叩き壊す」という儀式めいたパフォーマンスをステージ上で行ったという。ソリッド7が即興ベースとしての役割を終えた1961年の春頃にはスチュアートが脱退寸前の状態で、既にバンドの正式なベーシストはポールになっており、トニー・シェリダンとの「ポリドール・セッション」を控えていたポールは新しいベース「ヘフナー・500-1」の購入を決断する。
※この「ロゼッティ・ソリッド7 (Rosetti Solid7)」の解説は、「ポール・マッカートニー」の解説の一部です。
「ロゼッティ・ソリッド7 (Rosetti Solid7)」を含む「ポール・マッカートニー」の記事については、「ポール・マッカートニー」の概要を参照ください。
- ロゼッティ・ソリッド7のページへのリンク