ロイコトリエン受容体拮抗薬
ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 02:53 UTC 版)
「気管支喘息」の記事における「ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)」の解説
代表的な経口喘息治療薬。軽症や吸入ステロイド薬の使用が困難である症例においては単独で使用されることが多い。中等症〜重症では一般的には吸入ステロイド薬の併用薬として使用される。リモデリング予防・改善効果、運動誘発性喘息、アスピリン喘息、鼻閉を伴うアレルギー性鼻炎や月経困難症および子宮内膜症の合併では特に使用を推奨されている。好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(チャーグストラウス症候群)発症のリスクの可能性が指摘されたが、否定的な報告もある。代表的なLTRAには、プランルカスト(商品名オノンなど)、モンテルカスト(商品名シングレアなど)がある。効果発現は薬剤によってことなるが、プランルカストでは2週間、モンテルカストでは1日で自覚症状が改善するというデータがある。アトピー性が多い小児では好まれる。プランルカストは小児の場合は1歳以上に適応があり、カプセル(112.5mg)とドライシロップ(10%)の製剤が知られており7mg/Kg/dayで最大量は450mg/dayである。朝夕に分服する。モンテルカストはチュアブル錠(5mg)が6歳以上15歳未満、細粒(4mg)が1歳以上6歳未満の適応があり、1日1回1錠を就寝前に投与される。特に小児ではJPGL2008ですべてのステップで第一に推奨されている薬剤である。ただしロイコトリエンが関与しない喘息もあり、約60%の患者に効果がみられる。
※この「ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)」の解説は、「気管支喘息」の解説の一部です。
「ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)」を含む「気管支喘息」の記事については、「気管支喘息」の概要を参照ください。
ロイコトリエン受容体拮抗薬と同じ種類の言葉
拮抗薬に関連する言葉 | エンドセリン受容体拮抗薬(えんどせりんじゅようたいきっこうやく) 代謝拮抗薬(たいしゃきっこうやく) ロイコトリエン受容体拮抗薬 CA拮抗薬 CCR5拮抗薬 |
- ロイコトリエン受容体拮抗薬のページへのリンク