ルノー・ラティテュードとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 乗り物 > > ルノーの車種 > ルノー・ラティテュードの意味・解説 

ルノー・ラティテュード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/03 09:25 UTC 版)

ラティテュード(Latitude)はフランスの自動車メーカー、ルノーが販売する大型セダンである。ただしUAEクウェートバーレーンカタールオマーンメキシコにおいてはサフランを名乗る。

ルノー・ラティテュード(L70)
前期 フロント
前期 リヤ
後期 フロント
概要
製造期間 2010-
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン 直4 2.0L M4RIIガソリン
V6 2.5L V4U(VQ25DE)ガソリン
V6 3.5L V4Y(VQ35DE)ガソリン
直4 1.5L dCi K9K
直4 2.0L dCi M9R
V6 3.0L dCi V9X
変速機 エクストロニックCVT(2Lのみ)
6MT(2.0L、1.5Lディーゼル、2.0Lディーゼル)
6AT(V6・2.5、V6・3.5、ディーゼル)
サスペンション
フロント:マクファーソンストラット
リヤ:マルチリンク
車両寸法
ホイールベース 2,760mm
全長 4,890mm
全幅 1,830mm
全高 1,490mm
その他
製造事業者 ルノーサムスン自動車
製造国 韓国
テンプレートを表示

概要

傘下の韓国ルノーサムスンで製造されるL43型SM5をベースに前後意匠やエンブレム類をルノー向けに仕立てた車種として発表された[1]

車名は英語で「(行動の)自由・裁量」を意味し[2]、生産はSM5とともにルノーサムスン釜山工場で行われる。

釜山工場においてルノーサムスンの2010年の年間輸出台数10万台目と2011年5月に達成した輸出台数通算40万台目の節目を飾っている。

初代(L70型、2010年 - 2016年)

  • 2010年6月8日 - 写真を公開するとともに概要の一部を発表(この時点ではエンジンの詳細や内装デザインは公開されていない)。
  • 2011年 - 納入国によってフルエンスにも搭載される「K9K」型1.5Lディーゼルエンジン(110PS)が設定された。
    • 初頭からフランスを始めとする西ヨーロッパ向けの販売が開始される。
  • 2013年4月 - ルノーサムスンはシンガポールの輸入業者であるウェアネス·オートモーティブ(Wearnes Automotive PTE LTD)は、同国のタクシー業界2位の会社であるトランスキャップ(Trans Cab)と1,275台のラティティード・タクシー仕様の供給契約を結び、最初の302台を輸出した。エンジンは2.0dCiを搭載し、リヤコンビネーションレンズはマイナーチェンジ後の新デザインが採用されている。
    • 8月 - フランス仕様をマイナーチェンジ。ブラインドスポットワーニング(BSW)の追加やアルミホイール/リヤコンビネーションレンズのデザイン、シート表皮の一新、「Renault R-Link」(SM5の「SMart Connect」に相当)の設定などSM5の内容に準ずるが、フロントマスクは基本的に従来型を踏襲。グレードは「Initiale」のみの単一設定で、3種のdCi(2種の直4・2.0L・M9RとV6・3.0L・V9X)が用意される。
    • 8月24日 - 中国仕様をマイナーチェンジ[3]。上述のフランス仕様とは違い、フロントグリルのデザインこそ異なるが、SM5と共用のフロントマスクを採用。LED内蔵のヘッドライトもそのまま採用される。エンジンはすべてガソリン仕様のみで、2.0L・4気筒のM4Rと2.5L・V6のVQ25の2種。前者にはCVT、後者には6ATが組み合わされる。
    • 10月 - オーストラリア仕様をマイナーチェンジ。内容はフランス仕様に準じておりフロントマスクの変更はないが、全車ブラックベゼルのヘッドランプとなった。エンジンは変わらず2.0dciとV6 3.5Lガソリンの2種類。グレードはPrivilege(プリビレッジ)とDynamique(ディナミーク)。
  • 2015年12月、フランスにおいてはラグナと当車の後継車種となるタリスマンが発表されたため、モデル廃止。

メカニズム

上述の通り、仕向地によりエンジンやトランスミッションの設定が異なるが、エンジンは「K9K」「M4R」「M9R」「V9X」「V4U (VQ25)」「V4Y (VQ35)」の計6種(但し、M9Rは出力特性により2種存在)、トランスミッションはエクストロニックCVT、6MT、6ATがエンジン別に組み合わされる。

ボディサイズは全長が5mm長い以外はベースのSM5と同値で、足回りもSM5同様フロントにストラット、リヤにマルチリンクを採用している。また、プラットフォームについてもSM5やラグナ、ティアナと同じDプラットフォームを採用する(ただしラグナのみリヤの足回りがトーションビームとなる)。

一部仕向地の仕様(オーストラリア向けなど)はインパネ形状が異なり、2代目ルノーサムスン・SM7と同じ形状(右ハンドルの場合は、それ向けにアレンジしたもの)が採用される。

関連項目

外部リンク

脚注

  1. ^ “ルノー、世界戦略車ラティテュードを発表”. カービュー. (2010年6月8日). http://www.carview.co.jp/news/1/129010/ 
  2. ^ 緯度という意味もある
  3. ^ 售17.68万元起 雷诺新纬度石家庄上市” (中国語). 汽车之家 (2013年8月26日). 2013年9月1日閲覧。

 

ルノー ロードカータイムライン 1980年代-   
タイプ 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8
コンパクト トゥインゴ トゥインゴII トゥインゴIII
5/7 シュペール5 クリオI クリオII クリオIII クリオIV
シンボルI シンボルII
モデュス
カングー
カングーII
14 9/11 19 メガーヌI メガーヌII メガーヌIII メガーヌIV
フルエンス メガーヌIVセダン
パルス
スカラI スカラII
ミドル 18 21 ラグナI ラグナII ラグナIII
20/30 25 サフラン ヴェルサティス ラティテュード/サフラン
アッパー タリスマン(中国向け)
タリスマン
ミニバン セニックI セニックII セニックIII セニックIV
エスパスI エスパスII エスパスIII エスパスIV エスパスV
クーペ フエゴ アヴァンタイム ラグナクーペ
オープン ウインド
SUV キャプチャー
カジャー
コレオス コレオスII
ピックアップトラック アラスカン
アルピーヌ/ルノースポール A310 V6 A610 スパイダー A110(2017)




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ルノー・ラティテュード」の関連用語

ルノー・ラティテュードのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ルノー・ラティテュードのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのルノー・ラティテュード (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS