ルネサンス初期まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 14:36 UTC 版)
すでにサーサーン朝ペルシアにおいて、原型となる楽器が用いられていた。滴型の本体と後ろに折れたヘッドを特徴とし、基本的にリュートと同じ形をしている。四弦で、小さな撥を用いていたとされている。「バルバット(英語版)」と呼称されていたらしく、これが西伝してリュートになったといわれる。一方、東伝したものは後漢の頃中国に入り、最初「胡琴」と呼ばれたが、ウイグル語からの音訳で琵琶となったらしい。奈良時代に日本にもたらされた。 リュートがヨーロッパに最初に現れたのは中世で、十字軍によって中東からもたらされたとする説や、スペインのイスラム教徒とキリスト教徒の分裂を横断して運ばれたという説などがある。当時のリュートは4コースまたは5コースで、撥で弾いていた。15世紀頃までのリュートは博物館等に残存しているものが少なく、その後のものに比べて楽器の形状や奏法、レパートリーなどについてはわからない点も多い。
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