ラナ_(ノルウェー)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ラナ_(ノルウェー)の意味・解説 

ラナ (ノルウェー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/24 03:06 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ラナ
Rana

モー・イ・ラーナの遠景(2003年7月)
自治体章
位置

ヌールラン県の位置

ラナの位置
座標 : 北緯66度22分19秒 東経14度20分34秒 / 北緯66.37194度 東経14.34278度 / 66.37194; 14.34278
行政
 ノルウェー
  ヌールラン県
 自治体 ラナ
首長 ゲイル・ワーゲ
労働党
地理
面積  
  自治体域 4,460 km2 (1,722 mi2)
    陸上   4,206 km2 (1,623.9 mi2)
人口
人口 (2004年現在)
  自治体域 25,309人
    人口密度   6人/km2(15.5人/mi2
その他
等時帯 CET (UTC+1)
夏時間 CEST (UTC+2)
ノルウェー統計局のサイト より
公式ウェブサイト : www.rana.kommune.no/

ラナノルウェー語: Rana)は、ノルウェーヌールラン県にある自治体。ヘルゲラン地域に属する。ラーナとも表記される。

人口は県内で二番目に多く、同国北部でも三番目に多い。また、フィンマルク県以南の自治体では最も広い面積を有し、そのほとんどを山地と森の広がる谷間が占めている。行政の中心地はノルウェー国立博物館のあるモー・イ・ラーナ

基礎情報

ラナは付近を流れるラネルヴァ川(古ノルド語名:Raðund)にちなみ名付けられた。ラネルヴァ川は「速い」という意味のraðrがその語源とされる。

1965年3月5日に国王の承認を得た現在の紋章には、森を表す緑と鉱物を表す黄色が描かれている。鉱物の黄色は、この地で鉄鉱石などの鉱物が多く産出されることにちなんだ。もっとも、この紋章は元々モの紋章として1960年4月29日に国王の承認を得ていた[1]

地理

西部のヌールショーナフィヨルド

北極圏の境界となる北緯66度66分線からわずかに南に外れたラーナは、国内で二番目に大きな氷河のスヴァルティセン氷河とサルトフィレット山の南側に位置する。北極圏内ではないにしろ、5月中旬から8月上旬にかけて空が暗くなることはなく[2]、6月上旬から1ヶ月間は完全に太陽が沈まない白夜となる。自治体域の一部はサルトフィレット=スヴァルティセン国立公園に指定されており、多くの雄大な渓谷がある。住民の大多数はラネルヴァ川河口に築かれたモー・イ・ラーナに集住しており、その北部、セルファーズ地区には欧州ルートE6号線が通っている。ラーナやサルトフィレットは多数の石灰岩の洞窟で知られる。

自治体域内には多くの自然保護区が設けられている。例えば、アルテルハウグにはニレなどの温帯植物が多数自生している[3]。また、ラナ川河口のエンガシェーンには春、多くの鳥が飛来する[4]。ブラッコ渓谷には老いたトウヒの森が広がる[5]。石灰を多く含んだ土壌が広がるフィスクチョルナの森では、非常に豊かな植物相が見られる[6]。低地、山地にかかわらず多くの湖がある。

湖沼

  • ロード湖
  • アンドフィスク湖

歴史

ヌール=ラナ(緑)、ソール=ラナ(黄)の全域とネスナ(肌)の一部が1964年に合併し、ラナ自治体は誕生した
ラナ博物館

かつてのラナの自治体は1839年にヌール=ラナとソール=ラナの二つに分かれた。1844年、ヌール=ラナはモに、ソール=ラナはヘムネスに改称した。1923年1月1日、モ村がモの農村地帯から分離し、町と自治体を宣言した。その時、農村地帯はヌール=ラナに名称を戻した。1964年1月1日、モ町はヌール=ラナと合併し、新地名はシンプルに「ラナ」と決まった。

文化

県内に芸術家たちを呼び込もうと始まった国際的なアートプロジェクト「アートスケープ・ヌールラン」の一環として、ラナにはイギリスのアントニー・ゴームリーが1995年に制作した「ハヴマネン」(海の男 の意)という作品がある。この作品にちなみ、毎年5月の第一週末には「ハヴマンの日」という祭りが催される。また、ラナでは毎年「ヴィカ祭り」というポップとロック音楽の祭りが行われる。

域内には「ヌールラン劇場」という地域のドラマシアターや、ヌールラン県立図書館、ノルウェー国立図書館がある。

脚注

  1. ^ Norske Kommunevåpen (1990年). “Nye kommunevåbener i Norden”. 2008年11月25日閲覧。
  2. ^ Mo i Rana”. 2008年11月25日閲覧。
  3. ^ Alterhaug naturreservat”. 2008年11月25日閲覧。 (ノルウェー語)
  4. ^ Engasjyen naturreservat”. 2008年11月25日閲覧。 (ノルウェー語)
  5. ^ Blakkådalen naturreservat”. 2008年11月25日閲覧。 (ノルウェー語)
  6. ^ Fisktjørna naturreservat”. 2008年11月25日閲覧。 (ノルウェー語)

外部リンク


「ラナ (ノルウェー)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ラナ_(ノルウェー)」の関連用語

ラナ_(ノルウェー)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ラナ_(ノルウェー)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラナ (ノルウェー) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS