ライツアウトとは? わかりやすく解説

ライツアウト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/02 14:11 UTC 版)

ライツアウトは、5×5の形に並んだライトをある法則にしたがってすべて消灯 (lights out) させることを目的としたパズル

Tiger Toysや、日本ではタカラから1995年に発売されて有名になった。

それ以前の同じような電子ゲームとしては3x3マス上で同様のルールをもつ『Merlin』がパーカー・ブラザーズから1970年代に登場している(日本国内ではトミーより 『ドクタースミス』という名で発売)。他にも同様のゲームがVulcan Electronicsより『XL-25』の名で1983年に作られている。Tiger Toysも携帯ゲーム機であるgame.com用のカートリッジ版ライツアウトを1997年に作っている。その後もライツアウト2000ライツアウトキューブライツアウトデラックスといった多数の似たような新しいパズルが登場している。

実際にやってみればわかることだが同じ場所を2回以上押すことは無駄であり、押す順番は結果を左右しないので、どのような初期配置でも最短手数は25手(実際には15手-すべて点灯しているときなど)以下である。点灯しているライトしか押せなくしたもの、点灯時の色が2種類以上あるものなどの変形版が数多く存在する。

ルールが簡単なため問題解法アルゴリズムなどがよく研究されている。

ルール

  • あるライトを押すと、自身とその上下左右最大4個のライトが一緒に反転する。

基本は5×5=25個の、光が点灯・消灯するボタンからなる。 問題がライトのパターンとして出される。解答者は上のルールに従って明滅するライトを操作し、最終的に全てのライトを消すことができれば勝ちとなる。一般に一つの問題に対し複数の解答があるため、最短手数の解答を競う。

各ボタンが点灯・消灯の状態をとるため、問題の数は2の25乗から全消灯の1をひいた、225-1=33,554,431通りとなる。この中には回転対称・上下左右対称も含まれる。解答も同数可能だが、答え一つに問題一つが対応することと重複解答があることから、解くことのできない問題が存在することがわかる。

類似ゲーム

特にライツアウトの名を持たなくとも、同様に上下左右の十字形5か所を変色させて同色に揃えるゲームは他にも数多く存在する。コンピュータ上であればフラッシュやJavaアプレットなどでも比較的簡単に作ることができるため、ウェブ上では個人サイトから大手ゲームサイトまでフリーゲームとしても幅広く散見される。ルールについても特定の色に揃えるもののほか、どの色でも良いから同じ色に揃えればよいというものや、特定のパターンを作らせるものもある。

商用ゲームソフトの例としてはダットジャパンのWindowsゲーム集「GAME PACK」シリーズで、かつて懸賞問題として付属していた『カラフル』(6x6マス、2色から5色)が知られる。これはタカラ版ライツアウトより古く、1993年ごろの初期シリーズにも付属していた。また後年に作者自身の手により7x7マスの改造版が「Jewel Box」のタイトルで無料のJavaゲームとして公開されている[1]

一方で、大手オンラインサイトの無料ゲームには例えば以下のようなものがあった(現在非公開のものを含む)。

  • gooゲーム『荒野の法則』[2][リンク切れ] - 5x5、2色、フラッシュ
  • ベクターゲームズ『Lozenge』[3] - 5x5/10x10、2色または3色
  • ベクター(の作者ページ)『DAIOC』[4] - 6x6、2色から5色、Javaアプレット
  • King.com英語版 『Squared Up』[5] - 4x4、色ではなく模様、フラッシュ

これらは色数やマスの数が異なったものであっても、基本的なルールはライツアウトと同じ単純な構造を持つ。そのため解なしである場合を除き、連立方程式や行列計算といった卓上の計算を駆使して最短手順を導出することが必ずしもできないわけではない。手作業のパズルとして進める場合、ライツアウトと同じ5x5マスの2色程度であれば初心者が適当に操作して偶然揃う場合も珍しくない。しかし色数やマス数が増えると難易度も上がり、初期配置によっては、初心者には同じ色に揃えることがまず不可能なほど難しくなる。そのため最短手数を競う以前に、まず手数を度外視してでも確実に手作業で揃えられる手順(むろん初期配置によってはどうやっても解けない場合も存在する)を自力で見付け出していくことになる。その場合、色数とマス数が変わると多くの場合は攻略法もまったく異なってくる。

関連書籍

  • 小学館 「ライツアウト - 公式パーフェクトガイド(ワンダーライフスペシャル)」1996年4月 ISBN 978-4091025326
  • 勁文社 「超「光」奮パズル ライツアウト プレイングガイドブック」2000年9月 ISBN 978-4766935950

外部リンク


ライツアウトマーチ

(ライツアウト から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/23 03:58 UTC 版)

ライツアウトマーチ』(英語:Lights Out March)は、アメリカ合衆国E.E.マッコイにより1905年に作曲された行進曲である。曲後半のトリオの繰り返し前で米軍で用いられている消燈ラッパのメロディーが使われており、省略されて『ライツ・アウト』、『消燈』とも呼ばれる。

解説

経緯は不明だが、アメリカ海軍の訓練所のために書いた作品と言われている[1]

フジテレビジョン、関西テレビ放送のスポーツ関係番組のテーマ曲として、1959年3月の放送開始から1985年10月まで使用されていた。(フジテレビ・スポーツテーマも参照)

また、本楽曲の編曲作品として、カリフォルニア大学バークレー校の応援歌ファイト・フォア・カリフォルニア英語版[2]がある。ロバート・N・フィッチにより編曲されたものであり、現在でもスポーツ等の応援やイベント時に使用されている。

脚注


ライツ・アウト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 00:15 UTC 版)

フジテレビ・スポーツテーマ」の記事における「ライツ・アウト」の解説

ライツアウトマーチ」も参照 1959年から1985年10月まで使用されたスポーツテーマ。作曲者はE.E.マッコイ。 この音楽当時フジテレビのスポーツテーマでスポーツ中継はもちろん、バラエティ番組当局製作のドラマにも使われた。 基本的に使用され演奏音源は、フレデリック・フェネル指揮イーストマン・ウインド・アンサンブル演奏による物で、「ASIN B008RNLQ28, Marching Along」 に収録されている。 地方系列局スポーツ中継春の高校バレー少年野球など)では演奏者が違う音源使われることもあり、当然ながらテンポ異なることがあった。 日本テレビ系フジテレビ系クロスネットだった頃の広島テレビでは、送り出す系列に応じてスポーツ行進曲」と使い分けていた。その後系列局となったテレビ新広島では開局当初から使用していた。 関西テレビの物は通常の音程より少しハイテンポだった。 ダイヤモンドグローブ選手入場時に流れた2011年12月から「ダイヤモンドグローブ黄金伝説タイトルマッチ列伝19XX〜」のテーマ曲として26年ぶりに復活している。

※この「ライツ・アウト」の解説は、「フジテレビ・スポーツテーマ」の解説の一部です。
「ライツ・アウト」を含む「フジテレビ・スポーツテーマ」の記事については、「フジテレビ・スポーツテーマ」の概要を参照ください。

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