ヨウ素酸鉄とは? わかりやすく解説

ヨウ素酸鉄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/12 02:30 UTC 版)

ヨウ素酸鉄(ヨウそさんてつ、 iron iodate)はヨウ素酸塩で、二価と三価のものが知られている。

ヨウ素酸鉄(II)

ヨウ素酸鉄(II)
iron(II) iodate
特性
化学式 Fe(IO3)2
モル質量 405.67
沸点

130℃付近で分解

への溶解度 6.2×10-4mol/l, 25℃
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

硝酸鉄(II)ヨウ素酸カリウムを1:3で混合し、沈殿物を乾燥させて得られる。130℃を越えると分解して褐色になり、ヨウ素を放出する。水には難溶で、希硫酸・希硝酸には不溶。濃硫酸では分解するが、濃硝酸とは作用しない。濃塩酸とではすぐに分解し、塩素を放出する。塩基性溶液との接触では水酸化鉄(III)ヨウ素酸に分解する。

ヨウ素酸鉄(III)

ヨウ素酸鉄(III)
iron(III) iodate
特性
化学式 Fe(IO3)3
モル質量 580.58
外観 黄色粉末
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

濃硝酸の存在下でヨウ素酸鉄(II)と塩素酸カリウムを加熱するか、二価の鉄塩溶液に過ヨウ素酸ナトリウムを加えると得られる。

参考文献

松岡敬一郎『ヨウ素綜説(第二版)』霞ヶ関出版、1992年。ISBN 9784760301355 


ヨウ素酸鉄(II)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/11/23 13:21 UTC 版)

「ヨウ素酸鉄」の記事における「ヨウ素酸鉄(II)」の解説

ヨウ素酸鉄(II)iron(II) iodate識別情報CAS登録番号 特性化学式 Fe(IO3)2 モル質量 405.67 沸点 130付近分解 への溶解度 6.2×10-4mol/l, 25 特記なき場合データ常温25 )・常圧100 kPa)におけるものである硝酸鉄(II)とヨウ素酸カリウムを1:3で混合し沈殿物を乾燥させて得られる130越えると分解して褐色になり、ヨウ素放出するには難溶で、希硫酸希硝酸には不溶濃硫酸では分解するが、濃硝酸とは作用しない濃塩酸とではすぐに分解し塩素放出する塩基性溶液との接触では水酸化鉄(III)とヨウ素酸分解する

※この「ヨウ素酸鉄(II)」の解説は、「ヨウ素酸鉄」の解説の一部です。
「ヨウ素酸鉄(II)」を含む「ヨウ素酸鉄」の記事については、「ヨウ素酸鉄」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ヨウ素酸鉄」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヨウ素酸鉄」の関連用語

ヨウ素酸鉄のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヨウ素酸鉄のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヨウ素酸鉄 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのヨウ素酸鉄 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS