ユーチューバー_(小説)とは? わかりやすく解説

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ユーチューバー (小説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/17 14:43 UTC 版)

ユーチューバー』は村上龍小説2023年令和5年)3月30日幻冬舎より刊行された[1]。のちに文庫化。

ユーチューバー
著者 村上龍
発行日 2023年3月30日
発行元 幻冬舎
ジャンル 小説
JPN
言語 日本語
ページ数 176
コード 978-4-344-04102-8
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長編小説と銘打ってあるが、実質的には連作短編小説の体を成している。

あらすじ

ユーチューバー

  • 書き下ろし

70歳になった著名作家矢﨑健介は、自称「世界一モテない男」に依頼され、YouTubeにて自身の女性遍歴を語る動画を撮影することになる。

撮影当日、矢﨑はカメラに向かって語り掛けながら、過去を回想していた。

ホテル・サブスクリプション

お茶会社の創業者の子孫である「わたし」は都内高層ホテルの最上階のプールで、著名な作家矢﨑健介に出会う。「わたし」は自分のことを世界一モテない男だと紹介する。三か月後、ホテル内で矢﨑と邂逅した「わたし」は、矢﨑に誘われ彼が泊っているホテルのVIPルームへ向かい、興味深い話を聞く。

ディスカバリー

「わたし」は金融関係に勤めている女性で、毎晩矢﨑とホテルで会っている。彼女はホテルで矢﨑と色々な映画やディスカバリーチャンネルを観て、語り合う。「わたし」はまた、死者写真に不思議な興味を持っていた。

ユーチューブ

矢﨑健介は「彼女」が寝静まった後、独りYouTubeを観る。昔のテレビ番組ミュージックビデオライブ映像など。ある晩、矢﨑に対し「わたしはユーチューバーになる」と主張する世界一モテない男に出会う。

解説

本書には著者村上龍を模した矢﨑健介という人物が登場する。物語は著者自身の自伝的なものだとする評価も多かったが、村上龍によれば、「そう受け取っている人は、作家に騙されているんです」とインタビューで語っている。また「ただし、嘘99%のシークエンスでも、本当のことが1%ほど含まれていたりします」とも言っている[5]

本書に登場するエピソードは、『村上龍映画小説集』に通ずるものが多い。

脚注

  1. ^ 『ユーチューバー』村上龍”. 幻冬舎. 2025年4月13日閲覧。
  2. ^ 文學界 2021年2月号”. 文藝春秋. 2025年4月13日閲覧。
  3. ^ 新潮 2021年9月号”. 新潮社. 2025年4月13日閲覧。
  4. ^ 文藝 2022年秋季号”. 河出書房新社. 2025年4月13日閲覧。
  5. ^ 作家村上龍が語る「自由、希望、セックスを厭うな」”. 東洋経済新報社. 2025年4月13日閲覧。

外部リンク

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