希望の国のエクソダスとは? わかりやすく解説

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希望の国のエクソダス

作者村上龍

収載図書はじめての文学 村上龍
出版社文藝春秋
刊行年月2006.12


希望の国のエクソダス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/08 05:06 UTC 版)

希望の国のエクソダス
作者 村上龍
日本
言語 日本語
ジャンル ポリティカル・フィクション
発表形態 雑誌連載
初出情報
初出 月刊文藝春秋 1998年10月号 - 2000年5月号
出版元 文藝春秋
刊本情報
出版元 文藝春秋
出版年月日 2000年7月
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希望の国のエクソダス』(きぼうのくにのエクソダス)は、村上龍の小説。

1998年から2000年にかけて雑誌『文藝春秋』で連載され、2000年7月に文藝春秋から刊行された。

あらすじ

バブル崩壊から日本経済が停滞して10年、閉塞感が漂う2001年6月パキスタン北西辺境州で、地雷処理に従事していた日本人の少年が負傷したとCNNが報じた。カメラの前でパシュトゥーン族の衣装でカラシニコフを構えた少年は、インタヴュアーの問いかけに「あの国には何もない、もはや死んだ国だ、日本のことを考えることはない」と応えた。その言葉は全国の中学生たちの意識に変革を及ぼす。彼らは集団不登校から自分たちでネットワーク『ASUNARO』を組織し、インターネットなどを駆使して新たなビジネスを始める。巧妙な外為市場の操作によって巨額の利益を得た元中学生たちは3年後、北海道に広大な土地を購入して30万人規模で集団移住、独自に都市整備と経済圏を創り上げ「希望だけがない国、日本」からの実質的な独立を果たす。

主な登場人物

  • 関口テツジ 30代前半のフリーの雑誌ライター
  • 由美子 関口と同棲している経済部門のライター
  • 後藤 関口と組む雑誌ライター
  • 山方 文部省の若手官僚
  • 中村秀樹 ASUNAROを組織する"ブルーギャング"のメンバー
  • 楠田穣一 (ポンちゃん) "ブルーギャング"のリーダー
  • ナマムギ 日本を捨てパシュトゥーン族の中で生きる少年

解説

村上は執筆にあたり経済・教育など数々の専門家に取材を行ったとされ、その時の資料は「『希望の国のエクソダス』取材ノート」として刊行されている。

その他

当作の主人公は2011年より2014年にかけて『文藝春秋』にて連載された村上の長編小説、『オールド・テロリスト』にも主人公として登場する。『オールド・テロリスト』の作品世界は、当作の後年の世界として設定されている。

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