ユコール族の村
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 08:35 UTC 版)
機関車は、雪原の一角にある洞窟の前に停車する。線路はここで途切れており機関車ではこれ以上進めない。ケイトが付近を探索していると、バーゴフ兄弟の弟イゴールと出くわす。彼は兄のイワンに付き合いきれず帰りたいと口にする一方、ハンスは一緒にこの場所に来たが目を離している間にいなくなったと語る。この後、ケイトは更に移動し、地面が氷で覆われ巨大な獣の骨が散乱している塚に辿り着く。するとここでイワンが現れ、長く鋭利な骨をケイトに向ける。イワンは、ハンスを誘拐した理由について、マンモスに詳しいとされるユコール族のもとへハンスに案内させマンモスの象牙を手に入れるためだと明かす。詰め寄るイワンに対して後ずさりするケイトだったが、突然足元の氷が大きくひび割れ、暗闇の中に落下する。 ケイトは、洞窟内部に広がるユコール族の村にある家の一室で目を覚ます。家の外の住民から聞いた情報をもとにケイトが村の祈祷師の家に向かうと、そこには意識のない状態で生死をさまようハンスの姿があった。傍にいる祈祷師によると、雪の中で衰弱しきっていたところを村人が発見したという。ハンスを救う方法はないのか尋ねるケイトに対し、祈祷師はハンスの夢の中に入って話すことだと語る。ケイトは祈祷師から指定された「心の扉を開く木の実」を渡すと祈祷師は儀式を始め、ケイトは夢の世界にいざなわれる。 訪れた先は、ハンスの幼少期時代のバラディレーン(前作に登場したハンスの故郷の町)だった。ケイトはハンスの父が経営する工場の敷地内の屋敷に入り、屋根裏部屋にいた少年ハンスと出会う。ケイトがハンスに目を覚ますよう訴えると、ハンスはオスカーの名前を挙げ、僕のために彼の心を開いてほしいとのメッセージを口にする。そして次の瞬間ハンスの姿が消えて辺りが光に包まれ、ケイトは夢から覚める。 いったん機関車に戻ったケイトは、先程の夢の内容についてオスカーに尋ねる。するとオスカーは突然ケイトに今生の別れを告げて村へ向かう。ケイトが急いで後を追い祈祷師の家に入ると、中ではオスカーがベッドに横たわっていた。労いの言葉をかけたケイトがオスカーの心臓部に施された仕掛けを操作するとオスカーの体が開き、そこにハンスの体が収まる。この後、村の端で氷漬けになっていた箱舟を機関車の蒸気噴射により解凍すると、ケイトは回復したハンスとともに船出する。
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