メリクロンとは? わかりやすく解説

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メリクロン【mericlone】

読み方:めりくろん

meristem分裂組織)とclone栄養系)とからの合成語茎頂培養(けいちょうばいよう)によって栄養繁殖させる培養法また、それによって得られる育成ラン栽培実用化進んだメリクローン


メリクロン

新しく伸びかけたの中から1ミリくらいの生長点取り出し無菌の培養基の中で増やす方法親株と同じものがいくつでも作れて便利である。洋ラン栽培用いられ価格下げるのに役立った

メリクロン

生長点組織培養生長点培養茎頂培養微細繁殖法(Micropropagation)。 Mericlone略してMC
メリクロン研究の経緯
1960年に、ウイルス冒されていないウイルス・フリーを得るために、フランス人植物生理学者モレルG.M.Morel)は、シンビジウム生長点切り取り無菌培養行なったところ、細胞分裂増殖することを発見した
1963年に、アメリカ園芸学者ウィンバー(D.Winber)は、これを増殖応用し大量クローン遺伝子型が全く同じである)を得ることに成功した
メリクロンの特徴
オリジナル株(元)と同一を、大量に得られる
オリジナル株(元)と同一を、低価格購入することができる。
生長点には多く場合ウィルス存在しないので、メリクロンによって得られウイルス冒されていないウイルス・フリー)と考えられている(100%安全とは言い切れない)。
一般に選別された良個体をメリクロンするので、山採り株とは比較ならない個体大量に得られる
パフィオペディラム属(Paph.)は現在、メリクロンできないため、希少性保たれ趣味家の間では根強い人気がある。
メリクロンの名称の由来
Apical Meristem Propagated Clone頂端分裂組織繁殖分枝)は、もともと他の植物にも用いる名称だった。この名称を基に、1963年アメリカ協会AOS)の協会誌Lindleyanaの編集者G.Dillon氏が、ラン科植物限って使う名称としてMericloneMeriClone)という略称を提唱し、この名が世界中広まった

メリクロン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 14:44 UTC 版)

メリクロンとは、メリステムmeristem、主として茎頂 (shoot apex) のメリステム)とクローン (clone) をつなぎ合わせて作られた言葉。すなわち、茎頂培養のことを言う(メリステムのことを和訳して分裂組織という)。




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