メディアに与えた影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/03 04:14 UTC 版)
「ザプルーダー・フィルム」の記事における「メディアに与えた影響」の解説
1975年にABCの深夜番組「Good Night America」で、ザプルーダー・フィルムが放映されたことにより、ウォーレン委員会の報告の信憑性に対する世間からの信用は大きく揺らぐこととなった。とりわけこの放送が世間に与えた最も大きな影響は、暗殺はオズワルド単独での犯行ではなく、複数の人間が犯行に関わったという見方が広く信じられるようになったことである。 また、フィルムは他の映画作品やメディアでも取り上げられている。前述のオリバー・ストーン監督の映画『JFK』には、当時入手可能であったコピーの中でも最も鮮明なものが使用されており、最後の銃弾が大統領に命中した後、ジャクリーン大統領夫人が口の動きから「Oh, my God!」と言っている様子まで読み取ることができる。他にも、ケネディが頭部に致命的な銃撃を被弾した瞬間のクローズアップは、1993年公開のクリント・イーストウッド主演の映画『ザ・シークレット・サービス』にも使用されている。1998年の映画『エネミー・オブ・アメリカ』には、主演のウィル・スミス演じる登場人物が、ザプルーダー・フィルムのコピーを持っていると冗談を言う場面もある。 このフィルムに収められている暴力や衝撃性が、1970年代のアメリカの商業映画や自主映画、ホラー映画に、新しい暴力表現が生まれる一因となったという意見もある。 ロックバンド、マリリン・マンソンは、「President Dead」や「Posthuman」といった楽曲の中でケネディ暗殺やザプルーダー・フィルムを取り上げている。
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