ミ150形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 14:09 UTC 版)
1926年(大正15年)3月に廃車となった5450形蒸気機関車の二軸炭水車を種車として5 t 積み水運車が苗穂工場にて2両製作された。日本の水運車の中で最小積載荷重の形式である。形式名はミ330形と定められたが、1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりミ150形(ミ330 - ミ331→ミ150 - ミ151)に変更された。落成後全車札幌鉄道局に配属された。 塗色は、黒であり、寸法関係は全長は5,725 mm、全幅は2,288 mm、全高は2,370 mm、軸距は2,743 mm、自重は8.3 t、換算両数は積車1.0、空車0.6である。 大型蒸気機関車1両の炭水車を半分の量にさせることもできない小荷重の為早期に用途廃止となり、ミ151は1934年(昭和9年)8月2日に、ミ150は1939年(昭和14年)6月28日にそれぞれ廃車となった。 全車が廃車となり一旦形式消滅したが1944年(昭和19年)に、樺太鉄道局の8 t 積みフミ30形フミ32が改番によりミ150形ミ152へ附番された。しかし1年後に戦局の悪化により樺太は車両残留のまま放棄され1945年(昭和20年)に除籍となり再度形式消滅となった。
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