マルカトーレ青嶋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 02:55 UTC 版)
「セリエAダイジェスト」の記事における「マルカトーレ青嶋」の解説
青嶋達也のセリエAの試合ダイジェストナレーション時の名前である。この試合ダイジェストのナレーションは実況の手法を取り入れた上で主な選手や監督には独自のキャラクター付けをして、選手や監督になりきってのセリフを交えたナレーションを行っていた。これはこの当時、試合のナレーション原稿を番組のブレーンとして参画していた加部究(スポーツライター)が書いており、これに青島がアドリブを加えてしゃべったところ、翌週には加部がそのアドリブを踏まえた原稿を書いて…という形で確立していったものであるという。 一例を挙げると、 ジュゼッペ・シニョーリは語尾が「だもんね」(青島の出身地・浜松市の遠州弁の語尾に多用される) ファブリッツィオ・ラバネッリは広島弁(菅原文太に似ていたかららしい) アンドリー・シェフチェンコの口癖が「ハラーショ」 マルシオ・アモローゾはのったりと喋って、かつてのチームメイトの都並の名前を呼ぶ。 エジムンドの口癖が「でんどん」 クリスティアン・ヴィエリはひたすら唸り声 エウジェニオ・ファシェッティの口癖が「あかんがなぁ」(監督をしていたASバーリがよく負けてたため) スヴェン・ゴラン・エリクソンの一人称が「麿」で、語尾が「おじゃーる」 ルチアーノ・スパレッティは事有るごとにかつて指導した名波浩を心配する。 アレッサンドロ・デルピエロの一人称は「ボクたん」 等である。また、 ガブリエル・バティストゥータを「バ!ティストゥータ」とあえて「バ」だけ甲高く言う オリバー・ビアホフを「ビーアッホッフッ」とリズムをつけて読む ジョージ・ウェアの「ウェアー」部分だけドスを利かせる 等、普段の実況では聞くことがない、色々な声色を使いわけたものだった。このナレーションの手法は「プロ野球珍プレー・好プレー大賞」におけるみのもんたの手法と同じものであるが、極めてハイテンションで行っていたことと、キャラの演じ分けをきっちり行っていたことが決定的な違いとしてある。その高いテンションのまま、選手がゴールを決めた際に「マルカトーレ!」と叫び、シュートを外した際は「バツカトーレ……」と沈んだ声を入れていた。「マルカトーレ・バツカトーレ」が終わってからはシュートを入れても「マルカトーレ」とは言わなくなったが、「マルカトーレ青嶋」という名前は残り、この番組が終了した後も呼ばれることになる。 ちなみに、青嶋の「マルカトーレ!」の発音は、「マ」部分を伸ばした「マールカトォレ!」に近い。この「マー」の伸びは青嶋の興奮度の高さに比例し、10秒近く「マーーー」を伸ばしていたこともある。対照的に時折実況を入れていたジョン・カビラは「マルカトーーレェ!」と「トーレ」の部分を強調していた。 2011年4月より、同局の総合スポーツニュース『すぽると!』のJリーグダイジェストコーナーに起用され、ナレーションを担当していたが、2016年4月に番組が終了し、後継番組の『スポーツLIFE HERO'S』では担当していない。
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