マルウェアに分類されるアドウェアの概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/09 16:33 UTC 版)
「アドウェア」の記事における「マルウェアに分類されるアドウェアの概要」の解説
アドウェアでも、これらマルウェア(悪質なソフトウェア)に分類されるソフトウェアの最も問題視される点は、利用者に十分な情報提供をしないか、説明を一切行わずに、これら機能を個人のパソコンにインストールして、パソコン起動時に必ず読み込まれてしまうように、OSにソフトウェア本体を組み込んでしまう点である。また、それらソフトウェアが好んで見せたがる広告の多くが、余り普遍的で無い・限られた需要しかないような商品やサービスの広告や、児童に見せるには不適切な種類の広告である。 中にはコンピュータのセキュリティ上の問題を悪用したりして、特定のページを閲覧した際、勝手にインストールされる物も多く、更には個人情報を勝手に収集して送信してしまうスパイウェアも存在している。 ポップアップ広告型 通常、インターネット閲覧中などにブラウザとは別に表示されるポップアップ(広告)だが、これをブラウザを使っていない時にまで表示させる機能を持つ。ちなみにメール閲覧中は、電子メールクライアントの種類に拠っては、HTMLメールのポップアップを表示させてしまう物もあるため、メール閲覧中にポップアップが出たからと言って、これらのソフトウェアが動作しているとは限らない。 リンク乗っ取り型 ブラウザでインターネットのサイトを閲覧中、普段見慣れたサイトを観ていたはずなのに、突然、まったく知らないサイトにページが切り替わってしまう事がある。これはリンク乗っ取り型のアドウェアがコンピュータの設定を弄って、リンク先を勝手に書き換えているためである。このソフトが動作している間は何回かに一回は、勝手にリンク先を変えられ、広告先のサイトを開く事になってしまう。またこのタイプの中には、本来他社のバナーがあるべき所(例えばYahoo!の広告欄)へとページが表示される際に細工して、自分の持っているバナーを表示させる物も存在しており、「大手サイトに出ているバナーだから」というネームバリュー心理を突いて、誤認識による誘導を試みる物も存在している。
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