マリ帝国の首邑であったか?とは? わかりやすく解説

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マリ帝国の首邑であったか?

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/05 16:39 UTC 版)

ニアニ」の記事における「マリ帝国の首邑であったか?」の解説

ワー・カミソコは、『マリ訪れた著名な客人』という書籍において、ニアニ中心とした小王国の支配者系譜として、次のような系譜提示している。まず、ニアニ創建したのはコロンバ・カマラ(Kolomba Kamara)である。その4世代後にコリンキン・カマラ(Kolinkin Kamara)が王になり、その息子ニアニ・マサ・カラ・カマラ(Niani Massa Kara Kamara)が王位継いだまた、ワー・カミソコは、王国ではニアニ植わっていたバオバブ信仰の対象になっていたとした。ユースフ・タタ・シセ前掲書において明らかにしたことによるとカマラ王家は、おそらくアフリカ睡眠病黄熱病とみられる疫病の流行により、ニアニ放棄しニジェール川上流域の他の々に移り住まざるを得なくなった。彼らはまず、「山あいニアニ」を意味するニアニ=クルラ(Niani-Kouroula)に移動しその後、ダカジャラン(Dakadjalan)に移住したニアニは「スンジャタ叙事詩」の複数のバージョンでしばしば言及される。ママドゥ・クヤテに伝承され、彼が語った叙事詩ジブリル・タムシル・ニアヌフランス語翻訳したバージョンにおいてはニアニがスンジャタの父、ナレ・マガン・コナテ治下マンデ人の王国首邑あるかのように言及されている。その首邑は「大ニアニ」を意味する「ニアニバ(Nianiba)と呼ばれていたようである。このニアニは、マンデ人の王国侵攻したスマングル・カンテ支配に対してマンデ人の々が抵抗したところ、これへの復讐としてスマングルに破壊された。引き続いてスンジャタ・ケイタがスマングルに勝利しニアニ再建した上、これを拡張させて自身帝国首都にした。ニアニ急速に政治と経済中心になったとされる一方でワー・カミソコ伝承されバージョン叙事詩によると、スンジャタ・ケイタはダカジャラン(Dakadjalan)で生まれ育ったという。スンジャタは父の死に伴いダカジャランを去った。そして、スマングルに勝利を収めた後に、支配確立するためにダカジャランに戻り亡くなるまでダカジャランで暮らしたとされるワー・カミソコ及びユースフ・タタ・シセの説に鑑みると、スンジャタの後継者たちの国(マリ帝国)の、14世紀当時首都の名称が何であり、その位置がどこであったかという問い確信持って結論を出すことができる歴史学者は、もはやいなくなった結局のところ、口承伝統例えば「スンジャタ叙事詩」)には時間の経過により受けた改変がどの程度あるか推定する方法がないので、直接史資料として利用することはできないルイ=ギュスターヴ・バンジェ(Louis-Gustave Binger)は、1887年9月にテネトゥ(Tenetou)という集落通りがかった折、かつてそこにニアニがあったという昔話聞いた

※この「マリ帝国の首邑であったか?」の解説は、「ニアニ」の解説の一部です。
「マリ帝国の首邑であったか?」を含む「ニアニ」の記事については、「ニアニ」の概要を参照ください。

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