マリオカート8
(マリオカートエイト から転送)
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ジャンル | アクションレースゲーム |
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対応機種 | Wii U |
開発元 | |
発売元 | 任天堂 |
販売元 | 任天堂 |
プロデューサー |
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ディレクター | 矢吹光佑 |
プログラマー | 白岩祐介 |
音楽 | |
美術 | 石川雅祥 |
シリーズ | マリオカートシリーズ |
バージョン | Ver.4.2(2023年8月3日配信) |
メディア |
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発売日 | |
対象年齢 | |
ダウンロードコンテンツ | あり |
デバイス | Wii U GamePad、Wiiハンドル、Wii U PROコントローラ、ヌンチャク、クラシックコントローラ(Proも含む)[2] |
解像度 | 720p |
サウンド | サラウンド(リニアPCM5.1ch)対応 |
売上本数 | |
その他 |
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『マリオカート8』(マリオカートエイト、Mario Kart 8)は、任天堂より2014年5月29日に発売されたWii U専用ゲームソフト。マリオカートシリーズの8作目。また、2017年4月28日にNintendo Switchで新要素を追加した移植版として『マリオカート8 デラックス』(マリオカートエイト デラックス)が発売された。本項ではこちらも併せて記述する。
2013年1月23日の『Wii U Direct Nintendo Games』で『マリオカート』の最新作が開発中であることが明かされた。その後、同年6月11日の『Nintendo Direct@E3 2013』で予告映像とタイトルが公開され、2014年2月14日の『Nintendo Direct』で正式な発売日が発表された。
ゲーム内容

前作『マリオカート7』で搭載された空中や水中での走行に加え、新しく「反重力」という要素が搭載されている。コース上のカベや天井などに「反重力エリア」が配置されており、そこに進入するとタイヤが水平に可動し、壁面や天井などを走行することが可能[5]。
『マリオカートWii』と同様に最大12台でのレースとなっており、インターネットの通信対戦では最大12人での同時対戦が可能。また、『Wii』で初登場したバイクが本作で復活し、新たにATVバギーが追加された。『7』と同様に、好みのパーツを組み合わせてマシンのカスタマイズもできる[6]。本作のバイクはシステムとしてのウィリーが廃止され、代わりに他のマシンと同様に「スーパーミニターボ」を使用できるようになった。
過去シリーズと異なり、入手できるアイテムは「現在の順位」ではなく、「1位との距離」によって変わる仕様となっている。また、装備しているアイテムを使いきるまで次のアイテムを手に入れることができなくなり、一部のアイテムは入手した時点で装備するようになった。
Wii U GamePadの操作に対応しており、GamePadの画面上にはコースマップやクラクションボタンが表示される。アナログスティックによる操作に加え、Wiiリモコンと同様のモーションセンサーを使用した操作にも対応している。また、テレビを使用せずWii U GamePadの画面のみでのプレイに対応している[7]。
新たに実装されたモード「マリオカートTV」では、自動で30 - 60秒程度に編集されたハイライト映像を視聴したり、その映像をMiiverseを通じてYouTubeに投稿することができる[8][注 1]。また、発売日と同時に「マリオカートTV」のWeb版がサービス開始。ニンテンドーネットワークIDでログインすることによって、自分やフレンドが投稿した映像をスマートフォンやパソコンで視聴できた[注 2]。
Ver.2.0(2014年8月27日配信)より、マリオカートシリーズ初となる追加コンテンツが配信され[8][注 3]、メルセデス・ベンツや、ゼルダの伝説シリーズ、どうぶつの森シリーズとのコラボが行われた[10]。
Ver.3.0(2014年11月13日配信)よりamiiboに対応[注 4]。NFCリーダーにをタッチすると、そのキャラクターに応じた「Mii スーツ」が入手できる[11][8]。
Ver.4.0(2015年4月23日配信)でシリーズ初となる「200cc」クラスが追加された[6][11]。あまりにも速いため、コースによってはブレーキをかけながらドリフトを続ける新テクニック「ドリフトブレーキ」を駆使する必要がある。
マリオカート8 デラックス
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ジャンル | アクションレースゲーム |
---|---|
対応機種 | Nintendo Switch |
開発元 | |
発売元 | 任天堂 |
販売元 | 任天堂 |
プロデューサー | |
ディレクター | 白岩祐介 |
プログラマー | 高寺達也 |
美術 |
|
シリーズ | マリオカートシリーズ |
バージョン | Ver.3.0.3(2024年9月12日配信) |
人数 |
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メディア |
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発売日 | |
対象年齢 | |
ダウンロードコンテンツ | あり |
デバイス | |
解像度 |
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売上本数 | |
その他 |
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『マリオカート8 デラックス』(マリオカートエイト デラックス、Mario Kart 8 Deluxe)は、2017年4月28日にリリースされたNintendo Switch専用ゲームソフト。公式略称は「MK8D」[26]、「マリカ8DX」[27]。
2023年1月16日には本編と後述の「コース追加パス」を併せた『マリオカート8 デラックス + コース追加パス セット』がダウンロード販売され、同年10月6日にはパッケージ版が発売された[28]。
世界累計販売本数は長らくマリオシリーズ全体でトップだった『スーパーマリオブラザーズ』(4,024万本)を上回り、単一プラットフォームのゲームとしては『Wii Sports』(8,290万本)に次ぐ売り上げを記録している[17]。
ゲーム内容(8 デラックス)
追加コンテンツを含めた『8』のほぼ全ての要素が収録されているほか、さまざまな新要素が追加されている。
システム面では、「スーパーミニターボ」よりも長く持続する「ウルトラミニターボ」や、『マリオカート ダブルダッシュ!!』以来となるアイテムの2つ同時保持が可能になった[注 6]。
「タイムアタック」ではクラスを「150cc」と「200cc」から選択できるようになった[29]。また、「バトル」では5つのルールから選べるようになり、『8』にはなかったバトル専用のコースも復活している[30]。一方で「マリオカートTV」モードからYouTubeへの投稿機能が削除されている。
Switch本体を携帯モードで持ち出せることを活かし、本体を持ち寄って最大8人でレースかバトルで対戦できる[31]。また、LANケーブルを使ったローカルネットワークを通じて、最大12人で対戦することもできる。
Ver.1.5.0(2018年6月26日配信)からは『Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit』の「バイク Toy-Con」、Ver.1.7.0(2018年9月19日配信)からは『Nintendo Labo Toy-Con 03: Drive Kit』の「クルマ Toy-Con」による操作にも対応。Toy-Con使用時は、キャラクターの背中越しの視点がデフォルトとなる[32]。
Ver.1.6.0(2018年7月20日配信)において、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』とのコラボによるキャラクターやマシンパーツが追加された[33]。
Ver.2.0(2022年3月18日配信)からVer.3.0(2023年11月9日配信)にかけて、『マリオカート ツアー』に登場するコースやキャラクターが6回に分けて追加された[注 7]。これらのコースで自由に遊ぶには、『マリオカート8 デラックス コース追加パス』を購入するか、「Nintendo Switch Online + 追加パック」に加入する必要がある[34]。
関連商品
- Wii U マリオカート8 セット
- 2014年11月13日発売。Wii U本体と『マリオカート8』のセット[35]。『Wii』とは異なり、Wiiハンドルは同梱されていない。
- マリオカート8 オリジナルサウンドトラック
- 2015年のクラブニンテンドー会員特典のポイント交換景品[36]。追加コンテンツを含む、『マリオカート8』の全コースの楽曲を収録。
関連書籍
- マリオカート8
-
いずれもゲームソフトと同日の2014年5月29日に発売。
- マリオカート8:任天堂公式ガイドブック(小学館、ISBN 978-4092271753)[37]
- マリオカート8 ファイナルパーフェクトガイド(KADOKAWA / アスキー・メディアワークス、 ISBN 978-4048667500)[37]
- マリオカート8 パーフェクトガイド∞(KADOKAWA / エンターブレイン、 ISBN 978-4047297432)[37]
- マリオカート8 完全攻略本(徳間書店、 ISBN 978-4198638085)[37]
- マリオカート8 デラックス
-
- マリオカート8 デラックス パーフェクトガイド超∞(KADOKAWA / エンターブレイン、 ISBN 978-4-04-733258-4、2017年6月2日)[38]
脚注
注釈
- ^ 投稿機能は2017年11月8日にサービス終了。
- ^ 2016年4月5日にサービス終了。
- ^ 2023年3月28日に配信終了[9]。
- ^ 実質的には同年12月6日に追加。
- ^ 168万本(2017年度)[18]、89万本(2018年度)[19]、93万本(2019年度)[20]、130万本(2020年度)[21]、116万本(2021年度)[22]、122万本(2022年度)[23]、93万本(2023年度)[24]、71万本(2024年度)[25]の合算。
- ^ ただし、『ダブルダッシュ!!』の時のようにアイテムの順番を入れ換えることはできない。
- ^ 『ツアー』より先に収録されたコースも存在する。
出典
- ^ 「マリオカート8 プロデューサー&ディレクターインタビュー」『電撃Nintendo 7月号』第14巻第8号、KADOKAWA、2014年5月、9頁。
- ^ “【E3 2013】「マリオカート8」は壁や天井もコースになる!”. GAME Watch. インプレスWatch (2013年6月14日). 2013年6月21日閲覧。
- ^ “株主・投資家向け情報:販売データ - 主要ソフト販売実績 Wii U専用ソフト”. 任天堂. 2025年1月10日閲覧。
- ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、189頁。 ISBN 978-4-902346-47-3。
- ^ “マリオカート8:コース”. 任天堂. 2023年10月2日閲覧。
- ^ a b “マリオカート8:マシン”. 任天堂. 2023年10月2日閲覧。
- ^ “マリオカート8: ソフト詳細”. 任天堂. 2015年11月27日閲覧。
- ^ a b c “マリオカート8 取扱説明書”. 2023年10月2日閲覧。
- ^ “ニンテンドー3DSシリーズおよびWii Uの「ニンテンドーeショップ」サービス終了時期に関するお知らせ |サポート情報|Nintendo”. 任天堂 (2022年2月16日). 2023年10月2日閲覧。
- ^ “マリオカート8:追加コンテンツのお知らせ”. 任天堂. 2023年10月2日閲覧。
- ^ a b “マリオカート8 : 更新データ(Ver.4.2)配信のお知らせ”. 任天堂 (2023年8月3日). 2023年11月14日閲覧。
- ^ 世界三大三代川 (2017年2月9日). “Nintendo Switchにぴったり! 『スプラトゥーン』キャラ&コースも入った全部入り、『マリオカート8 デラックス』開発者インタビュー【Nintendo Switchインタビュー特集】”. ファミ通.com. 2017年3月20日閲覧。
- ^ “Mario Kart 8 Deluxe for Nintendo Switch - Nintendo Game Details”. Nintendo America. 2017年5月16日閲覧。
- ^ “Mario Kart 8 Deluxe|Nintendo Switch|Games|Nintendo”. Nintendo UK. 2017年5月16日閲覧。
- ^ “【マリオカート8 デラックス】どのコントローラーで遊ぶことができますか?”. Nintendo. Nintendo (2022年12月29日). 2022年12月29日閲覧。
- ^ “Toy-Con™であそべる”. Nintendo. Nintendo (2018年9月19日). 2022年12月29日閲覧。
- ^ a b “株主・投資家向け情報:業績・財務情報 - 主要タイトル販売実績 Nintendo Switch専用ソフト”. 任天堂. 2025年5月9日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2018年3月期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2018年4月26日). 2018年4月26日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2019年3月期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2019年4月25日). 2019年4月25日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2020年3月期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2020年5月7日). 2020年5月7日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2021年3月期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2021年5月6日). 2021年5月6日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2022年3月期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2022年5月10日). 2022年5月10日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2023年3月期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2023年5月9日). 2023年5月10日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2024年3月期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2024年5月7日). 2024年5月7日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2025年3⽉期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2025年5月8日). 2025年5月9日閲覧。
- ^ @Nintendo (2022年2月9日). "2022年2月10日 07:37のツイート". X(旧Twitter)より2023年7月11日閲覧。
- ^ “【ニンテンドー みんなのチャレンジ】マリカ8DX「負けたいvs負けない」”. 任天堂 (2022年12月27日). 2023年1月1日閲覧。
- ^ “マリオカート8 デラックス : 商品情報(ソフト)”. 任天堂. 2023年11月30日閲覧。
- ^ “マリオカート8 デラックス : コース | Nintendo Switch | 任天堂”. 任天堂. 2023年10月3日閲覧。
- ^ “マリオカート8 デラックス : バトル | Nintendo Switch | 任天堂”. 任天堂. 2023年10月3日閲覧。
- ^ “マリオカート8 デラックス : マリオカート8 デラックスとは? | Nintendo Switch | 任天堂”. 任天堂. 2023年10月3日閲覧。
- ^ “【マリオカート8 デラックス】更新データの内容を教えてください。”. 任天堂 (2023年11月9日). 2023年11月14日閲覧。
- ^ “マリオカート8 デラックス : ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド×マリオカート8 デラックス | Nintendo Switch | 任天堂”. 任天堂. 2023年10月3日閲覧。
- ^ “マリオカート8 デラックス コース追加パス | Nintendo Switch | 任天堂”. 任天堂. 2023年10月3日閲覧。
- ^ “『マリオカート8』をすぐに遊べるWii U本体同梱セットが11月13日に発売決定”. ファミ通.com (2014年10月20日). 2015年7月1日閲覧。
- ^ “『マリオカート8』サントラや3DSテーマなど「クラブニンテンドー」の新たなポイント交換グッズが発表”. INSIDE (2015年2月25日). 2024年1月1日閲覧。
- ^ a b c d “ガイドブック情報”. 任天堂. 2024年1月2日閲覧。
- ^ “マリオカート8 デラックス : 商品情報(関連商品)”. 任天堂. 2024年2月1日閲覧。
外部リンク
- マリオカート8(Wii U) 公式サイト
- マリオカート8 デラックス(Nintendo Switch) 公式サイト
- マリオカート8 - YouTubeチャンネル
- マリオカート8 デラックス - YouTubeチャンネル
- マリオカート8 - YouTubeプレイリスト
- マリオカート8 デラックス - YouTubeプレイリスト
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