マッタウフの通則とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > マッタウフの通則の意味・解説 

同重体

(マッタウフの通則 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/23 02:08 UTC 版)

同重体(どうじゅうたい、: isobar同重核、カタカナでアイソバーとも)は、質量数が等しいが、陽子中性子、電子の数が異なる核種のことである[1]。例えば、14C14Nは同重体である。同重体同士は異なる元素であるので、化学的性質は異なる。要するに、陽子と中性子の数の和が等しく、その比率が違うということである。

ベータ崩壊はどのモードでも陽子と中性子が互いに移り変わるだけで質量数が変化しないので、親核種と娘核種は同重体の関係にある。

隣り合った同重体、すなわち原子番号が1つだけ異なる同重体の双方が安定核種である例は知られていない。このことはオーストリアの物理学者マッタウフ英語版によって1934年に提唱され、マッタウフの通則と呼ばれる。2つ以上離れた同重体が共に安定核種である例はあり、例えば36S36Ar124Sn124Te124Xeなどは安定である。奇数の質量数で安定した同重体が複数ある例は知られていない。

脚注

  1. ^ 小田稔ほか 編「isober」『理化学英和辞典』研究社、1998年。ISBN 978-4-7674-3456-8 

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マッタウフの通則」の関連用語

1
10% |||||

マッタウフの通則のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マッタウフの通則のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの同重体 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS