マグニチュードの飽和とは? わかりやすく解説

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マグニチュードの飽和

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 07:00 UTC 版)

マグニチュード」の記事における「マグニチュードの飽和」の解説

一般に使われる他の各種マグニチュードでは、概ね8(表面波マグニチュード8.5実体波マグニチュードでは7程度)を超える数値頭打ち傾向になる。これを「マグニチュードの飽和」と呼ぶ。例えローカル・マグニチュード (ML) は約6.5あたりから飽和しはじめ、約7が最大値となる。 短周期地震波ほど減衰しやすく、その影響を受ける地震波周期はおよそ L/v(L: 断層長さ、v: 断層破壊伝播速度程度以下、すなわち断層破壊要した時間程度以下の周期である。従って断層破壊要する時間長い巨大地震では地震の発生瞬時破壊と見なせなくなり例え周期20秒の地震波振幅着目する表面波マグニチュード断層破壊20程度かかる約100 kmより長い断層では、地震の規模大きくなっても地震波振幅頭打ちとなる。 マグニチュード決めるために用い地震波周波数エネルギーモデルから地震波によるマグニチュード高周波、かつ規模小さな地震ほど飽和起こりにくいことが示される。このモデルでは実体波マグニチュード (Mb) は約5.5から飽和しはじめ6で飽和となり、表面波マグニチュード (Ms) では7.25から飽和しはじめ8で飽和となるが、飽和となる数値観測される地震により異なりMb ≧ 6 の報告例多数あるためモデルあらゆる地震当てはまるわけではないエネルギー大きく長周期低周波)の地震動卓越した巨大地震においても飽和がなく、より正確に地震の規模を表す指標として、無限大長周期地震波に基づくと見做されるモーメント・マグニチュード考案され地震学では広く使われている。

※この「マグニチュードの飽和」の解説は、「マグニチュード」の解説の一部です。
「マグニチュードの飽和」を含む「マグニチュード」の記事については、「マグニチュード」の概要を参照ください。

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