マウリツィオ・フェラーリスとは? わかりやすく解説

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マウリツィオ・フェラーリス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 00:24 UTC 版)

マウリツィオ・フェラーリスMaurizio Ferraris, 1956年2月7日トリノ - )は、イタリア哲学者。新実在論と呼ばれる哲学的潮流に棹さしており(『Manifesto of New Realism』(ニューヨーク州立大学出版局、2012年)を発表)、思弁的実在論やオブジェクト指向存在論と顕著な親近性を持つ哲学者である。フェラーリスは学生時代にジャンニ・ヴァッティモのもとで学び、またジャック・デリダからも影響を受けたため、当初は解釈学の理論家として研究を進めていたが、次第に分析哲学にも注意を向けるようになった。長年にわたり、大陸哲学分析哲学の両アプローチを総合してうまく使いこなしており、認識領野におけるカント的図式主義を拒否する新たな存在論的実在論を生み出している。


  1. ^ 特に、ハイデガーの「転回」講演録のイタリア語訳『Cronistoria di una svolta』に収められたフェラーリスの論考を見よ。
  2. ^ "Maurizio Ferraris", in D. Antiseri e S. Tagliagambe (a cura di), Filosofi italiani contemporanei, Milano: Bompiani, pp. 226-235.
  3. ^ 特に『L’ermeneutica』(1998年)を参照。
  4. ^ 特に『Analogon rationis』(1994年)、『Estetica』(1996年、共著)、『L’immaginazione』(1996年)、『Experimentelle Ästhetik』(2001年)、『Estetica razionale』(1997年)を参照。
  5. ^ 『Il mondo esterno』(2001年)と『Goodbye Kant!』(ニューヨーク州立大学出版局、2004年)を参照。
  6. ^ "Maurizio Ferraris", la Repubblica, 8 August 2011, https://www.alfabeta2.it/2011/09/09/manifesto-del-new-realism/ .『Manifesto of New Realism』にまつわる論争を概観した記事は下記URLを参照。http://labont.it/dibattito-sul-nuovo-realismo
  7. ^ http://www.themonist.com/wp-content/uploads/2010/06/97-2CFP.html
  8. ^ ドキュメンタリティ理論についてのここでの説明は、次の文献を参照している。L. Caffo, "From Documentality to New Realism", in The Monist, 97:2 April 2014
  9. ^ 『Estetica razionale』(1997年、新板2011年)http://labont.it/publication/estetica
  10. ^ http://ricerca.repubblica.it/repubblica/archivio/repubblica/2011/08/08/il-ritorno-al-pensiero-forte.html
  11. ^ https://nuovorealismo.wordpress.com/
  12. ^ 次の文献を参照。R. Scarpa, Il caso Nuovo Realismo. La lingua del dibattito filosofico contemporaneo, Milano-Udine, Mimesis, 2013.
  13. ^ 後者にはフェラーリスの新たな論考とフランシスコ・ホセ・マルティンによる長大な序文も収められる予定だと『Revista de Occidente』で報じられている。同誌6月号はネット上で読むことができる。http://www.ortegaygasset.edu/publicaciones/revistadeoccidente/junio-2013
  14. ^ これらの文献その他は下記URLで確認できる。https://nuovorealismo.wordpress.com/rassegna/2013-2/
  15. ^ http://www.themonist.com/wp-content/uploads/2010/06/98-4CFP.html
  16. ^ 『Manifesto del nuovo realismo』(2012年)。
  17. ^ デ・カロとフェラーリス編『Bentornata Realtà』(2012年)。
  18. ^ 『Manifesto del realismo analogico』(2013年)。
  19. ^ 『Fields of Sense: A New Realist Ontology』(2014年)。




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