マイナーリーグの再編成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 01:04 UTC 版)
「1962年のメジャーリーグベースボール」の記事における「マイナーリーグの再編成」の解説
この年5月18日のオーナー会議で翌1963年から新しくマイナーリーグを再編成することが承認された。戦後の野球ブームで1949年にメジャーリーグを除くマイナーリーグが連盟組織として59リーグ・464球団が存在したが、この年をピークにマイナーリーグが減少の一途を辿った。戦前はテレビもラジオも無い時代で近くのマイナーリーグの試合を観戦することが野球を楽しむことであったのが、テレビが発達し全米にメジャーリーグの試合が放送されるにつれてメジャーリーグへの関心が高まり、野球を楽しむことがテレビでヤンキースやドジャース或いはジャイアンツの試合を見て、ミッキー・マントルやテッド・ウイリアムス、ジャッキー・ロビンソンやウィリー・メイズを話題にする時代になると、身近にあるマイナーリーグの試合を見に行くことが無くなったことと、マイナーリーグの球団を持つ都市がやがてメジャーリーグの球団誘致に動き、ブレーブスやブラウンズ、ドジャースやジャイアンツの移転からコンチネンタルリーグの動き、そしてリーグ拡張(エキスパンション)で、この誘致運動が加速化して、マイナーリーグは危機的状況に追い込まれた。1958年には大リーグに所属していないAAA級からD級までのマイナー球団に1球団当たり年間2万2,500~3,000ドルを補助金として送る制度ができてその後増額していたが、抜本的な改革案として従来のAAA級のインターナショナルリーグと無階級とされたパシフィックコーストリーグが「3A級」、AA級とA級は「2A級」、B・C・D級は「1A級」、これに新たに「ルッキー級」を設けて、それまでの6階級制から4階級制に移行して18リーグ・125球団に再編成した。これで1949年の最盛期から1962年までの13年間に41リーグ・339球団が消滅し、AAA級で歴史が古いアメリカンアソシェーションが60年の歴史に幕を下ろした。
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