ホタルガ

デジタル大辞泉

ほたる‐が【蛍^×蛾】

読み方：ほたるが

マダラガ科の昆虫。翅(はね)の開張約5センチ。前翅は黒色で白い帯があり、特有の匂いをもつ。夏の日中、ひらひら飛ぶ。幼虫はヒサカキ・マサキの葉を食べる。

撮影・おくやまひさし

森林生物図鑑

ホタルガ

和名：ホタルガ

学名：Pidorus atratus Butler

チョウ目，マダラガ科

分布：北海道，本州，四国，九州，対馬，沖縄諸島沖縄本島，朝鮮半島

写真（上）：ホタルガの幼虫

説明 開展長45-60mm，頭部は赤く，翅・体は黒い白い帯が特徴。幼虫27mm，頭は黒褐色，体背面が黄色で目立つ。ヒサカキ，マサキ。幼虫に触れると液をだしかぶれることがある。年2回，若齢で越冬，4-6月と8-9月に食害目立つ。葉に繭。成虫は7月と9月，昼間に飛ぶ。

動物名辞典

蛍蛾

読み方：ホタルガ（ｈｏｔａｒｕｇａ）

マダラガ科のガ

学名 Pidorus glaucopis

ウィキペディア

ホタルガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/04/20 07:17 UTC 版)

ホタルガ
分類
界 : 動物界 Animalia 門 : 節足動物門 Arthropoda 綱 : 昆虫綱 Insecta 目 : チョウ目（鱗翅目） Lepidoptera 科 : マダラガ科 Zygaenidae 属 : Pidorus 種 : ホタルガ P. glaucopis
学名
Pidorus glaucopis Drury, 1773
シノニム
Pidorus atratus Butler, 1877
和名
ホタルガ

ホタルガ（蛍蛾、学名：Pidorus glaucopis）とは、チョウ目マダラガ科ホタルガ亜科のガ（蛾）の一種である。

特徴

前翅長は25-30mm。触角は櫛歯状。頭部は赤い。それ以外の胴と翅はつや消しの黒で、前翅の先端近くに斜めに走る白い帯がある。成虫の出現は6-7月と9月頃。平地から山地にかけて出現する。昼間に飛ぶ蛾で、森林域の木陰をひらひらと飛ぶのがよく見かけられる。最近は住宅街でよく見かける。

幼虫はサカキとヒサカキを食草とする。

日本の岩手県で、レッドデータブックのランクDの指定を受けている。

類似種

シロシタホタルガ Chalcosia remota Walker は、全体によく似た蛾で、後翅に大きな白斑がある。

擬態か

名前の由来は、全身が黒くて頭部だけが赤い体色がホタルを思わせるためである。これはホタルへの擬態とも取れる。ホタルは悪臭を持つものがあり、擬態の対象となる例があるとされる。しかしマダラガ類にも悪臭を持つものがあり、やはり時に擬態の対象とされる。したがって、これは擬態対象種同士が似るという、ミュラー型擬態の例とも言われる。

幼虫

幼虫は黄色と黒斑点を持った毛虫で、毒を持っている。