ペドロ・バルデスとは? わかりやすく解説

ペドロ・バルデス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/18 16:40 UTC 版)

ペドロ・バルデス
Pedro Valdes
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 プエルトリコ
生年月日 (1973-06-29) 1973年6月29日(52歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
180 lb =約81.6 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 外野手
プロ入り 1990年 MLBドラフト12巡目(全体340位)
初出場 MLB / 1996年5月15日
NPB / 2001年3月24日
KBO / 2007年
最終出場 MLB / 2000年10月1日
NPB / 2004年10月11日
KBO /2007年9月18日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム プエルトリコ
WBC 2013年
獲得メダル
プエルトリコ
ワールド・ベースボール・クラシック
2013

ペドロ・ホセ・バルデス・マンゾPedro Jose Valdes Manzo1973年6月29日 - )は、プエルトリコ出身の元プロ野球選手外野手、左投左打)。

経歴

プロ入りとカブス時代

1990年MLBドラフト12巡目(全体340位)でシカゴ・カブスから指名され、プロ入り。

1996年5月15日、メジャーデビューを果たした。

1998年12月4日にDFAを経て自由契約となった。

レンジャーズ時代

1999年1月12日にボストン・レッドソックスと契約したが、4月5日に再びDFAとなった。4月18日にテキサス・レンジャーズと契約した。

ダイエー時代

2000年オフ、年俸2,500万円でトニー・ミッチェルとともに福岡ダイエーホークスに入団。来日1年目の2001年シーズンは、恐怖の2番打者として一時は打率4割を記録するなどの活躍を見せた。

2002年も前年同様21本塁打をマークした。

2003年には打撃3部門全てで自己最高の成績をマークし、チームの日本一に貢献。3番井口資仁(109打点)、4番松中信彦(123打点)、5番城島健司(119打点)の後を支える6番打者として104打点を記録し、100打点カルテットを組んだ。

2004年は、夏場までは3割を超える活躍を見せていたが、8月中旬から不振に陥り、9月には故障により登録を抹消されるもプレーオフには出場した。この年は打率3割を逃し、4年連続での3割達成を逃す形となった。オフには戦力外通告を受け退団した。本人は、日本でのプレーを希望していたが獲得する球団は現れなかった。

メキシカンリーグ時代

2005年は、メキシカンリーグへ移籍。

2006年はメキシカンリーグのゲレーロ・デ・オアハカに在籍し、打率.362、本塁打14、打点100を残す。

韓国時代

2006年12月29日、李炳圭中日ドラゴンズに移籍し、選手層の薄くなっていた韓国プロ野球LGツインズに入団。LGでのニックネームは「蚕室の黒真珠」「잠실의 흑진주」。2007年は打撃面では安定していたものの、長打力が期待に及ばなく、また守備にも不安があったことや、チームがサムスンからジェイミー・ブラウンを獲得したこともあり、1年で自由契約となる。

メキシカンリーグ時代

2008年以降は、主にメキシカンリーグでプレーした[1]

プエルトリコ時代

2009年からはプエルトリコのウィンターリーグでもプレー。

2010年-2011年シーズンには打率.316(6位)、本塁打4(1位タイ)、打点27(1位)を残し、シーズンMVPを受賞。さらにカロリーナ市から長年の功績を讃えられバルデスの背番号20が永久欠番とされた。受賞に際しては「このような賞をいただいて非常に感動している。ここカロリーナでは私の家族、息子たち、市長、そして毎試合自分を応援してくれたカロリーナのファンといつも過ごしてきた」とコメントした[2]

2013年3月に開催された第3回WBCプエルトリコ代表に選出された。

引退後

2017年1月12日にオリックス・バファローズの駐米スカウトに就任した[3]

人物

関係者によれば「気難しい人物」であるという。例えばフリー打撃では「真ん中の球以外には手を出さない。ストライクゾーン内であっても、内外角両コーナーの球は見送り、打って手がしびれたりすると、規定のスイング数の途中で止めてしまうことがあった」。また人間の好き嫌いも激しく、ダイエー時代に打撃コーチを務めた新井宏昌は、後に「当時、自身がバルデスから毛嫌いされていた」「(バルデスが)本塁打を打ってベンチに帰ってきた際も、一人だけハイタッチを拒否された」ことを明らかにしており、バルデスからは「新井コーチが打撃投手に指示して、自分が打ちにくい球を投げさせている」とまで言われた(もちろんそのような事実はない)と語っている[4]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1996 CHC 9 9 8 2 1 1 0 0 2 1 0 0 0 0 1 0 0 5 0 .125 .222 .250 .472
1998 14 24 23 1 5 1 1 0 8 2 0 1 0 0 1 0 0 3 1 .217 .250 .348 .598
2000 TEX 30 60 54 4 15 5 0 1 23 5 0 0 0 0 6 0 0 7 0 .278 .350 .426 .776
2001 ダイエー 137 611 526 95 163 31 0 21 257 81 1 1 2 6 77 4 0 85 13 .310 .394 .489 .883
2002 121 506 446 65 135 32 2 21 234 76 2 1 3 2 52 5 3 82 14 .303 .378 .525 .903
2003 124 534 453 72 141 24 2 26 247 104 1 1 0 10 64 4 7 64 16 .311 .397 .545 .942
2004 115 503 419 68 117 20 0 18 191 74 1 0 0 6 74 1 4 61 20 .279 .388 .456 .844
2007 LG 116 512 435 50 123 15 0 13 177 72 4 1 0 5 70 4 2 49 14 .283 .381 .407 .788
MLB:3年 53 93 85 7 21 7 1 1 33 8 0 1 0 0 8 0 0 15 1 .247 .312 .388 .700
NPB:4年 497 2154 1844 300 556 107 4 86 929 335 5 3 5 24 267 14 14 292 63 .302 .389 .504 .893
KBO:1年 116 512 435 50 123 15 0 13 177 72 4 1 0 5 70 4 2 49 14 .283 .381 .407 .788

記録

NPB

背番号

  • 28 (1996年、1998年)
  • 9 (2000年)
  • 35 (2001年 - 2004年)
  • 57 (2007年)
  • 202013WBC

代表歴

脚注

関連項目

外部リンク


ペドロ・バルデス(在籍年度2007)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 08:19 UTC 版)

LGツインズ」の記事における「ペドロ・バルデス(在籍年度2007)」の解説

元福岡ダイエーホークス長打力不足の解消のため主砲として期待され入団し最初4番任されたが、ヒット安定して打つものの一発欠けるため次第3番での起用増えた選球眼優れ四球多く出塁率高かったが、年間13本塁打では外国人打者として迫力不足で、外野守備範囲狭かったため1年限りでの退団となった

※この「ペドロ・バルデス(在籍年度2007)」の解説は、「LGツインズ」の解説の一部です。
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固有名詞の分類

福岡ソフトバンクホークス及びその前身球団の選手 醍醐恒男  ブライアン・トラックスラー  ペドロ・バルデス  明石健志  藤井翼
ボストン・レッドソックスの選手 ジャック・チェスブロ  チャド・フォックス  ペドロ・バルデス  ジョン・バーケット  マイク・アンドリュース
シカゴ・カブスの選手 ライン・サンドバーグ  チャド・フォックス  ペドロ・バルデス  ジェレミー・ゴンザレス  ロジャース・ホーンスビー
テキサス・レンジャーズ及びその前身球団の選手 ビル・マドロック  ペドロ・バルデス  ジョン・バーケット  グレッグ・ゾーン  ダニー・ウォルトン
プエルトリコの野球選手 バンボ・リベラ  ペドロ・バルデス  ハビアー・バスケス  ジョシュ・マトス  サンディー・アロマー・ジュニア
LGツインズ及びMBC青龍の選手 呉智煥  ペドロ・バルデス  徐容彬  李尚勲  鄭成勲

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