ベネトンの凋落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 01:53 UTC 版)
「1996年のF1世界選手権」の記事における「ベネトンの凋落」の解説
前年ダブルタイトル獲得を果たしたベネトンだったが、シューマッハと入れ替わる形で元フェラーリコンビのジャン・アレジとゲルハルト・ベルガーが加入。しかし、後述のプロテクター装備の義務化への対応に失敗など、今季のマシン開発が不振に終わり、アレジ・ベルガー共々扱いに苦心したシーズンと言われている。アレジはサバイバルレースとなったモナコGPではトップ走行中のトラブルでリタイアを喫し、ベルガーもドイツGPで残り3周までトップを走りながらエンジンブローにてリタイアとなり、信頼性の問題もあった。チームのコンストラクターズ順位こそ3位で踏みとどまったが、両ドライバーが優勝まであと一歩手が届く所までは持ち込んだものの、結局1988年シーズン以来の未勝利で終わってしまっている。さらにこのシーズン終了後に、シューマッハを追うようにテクニカルディレクターのロス・ブラウンがフェラーリに移籍。チーフデザイナーのロリー・バーンも今年度を以てベネトンを去り、本人はそのままF1引退をするつもりであったが、フェラーリ陣営からの熱心な勧誘によりフェラーリ加入を決断。チームからのスタッフの流出が目立ち始め、チーム力は下降期に入った。
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