プロジェクトの実施と成果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 00:50 UTC 版)
「モホール計画」の記事における「プロジェクトの実施と成果」の解説
1961年に実行された第一段階では、メキシコのグアダルーペ島沖に5つの穴が掘削された。そのうち最深のものは海面下3,500mの大陸棚を183mまで掘り下げられた。これは穴の深さという点ではなく、海の深さおよび、固定されていないプラットフォームから試錐がなされた点において前例のない成果であった。また、コアサンプルの最下部13mは玄武岩からなる中新世堆積物であり、大変貴重なものだった。 モホール計画では、ロサンゼルスのグローバル・マリーン社の石油掘削船カス1号 (CUSS I) が使われた。すなわちコンチネンタル (Continental)、ユニオン (Union)、スペリオール (Superior)、およびシェル (Shell) の5石油会社によるコンソーシアムが1956年に技術的試作品として開発したもので、その頭文字をとったもの。当時半径180m内で船位調整した技術は、現在の自動船位保持(英語版)装置へ進歩した。 モホール計画の第一段階は、地球のマントルまでボーリングを行なうことが科学的にも技術的にも可能であることを証明した。しかしながら、モホール計画の第二段階は運営の不手際と予算の超過のため1966年に頓挫した。
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