フランス語詩とは? わかりやすく解説

フランス語詩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/03 23:30 UTC 版)

女性韻」の記事における「フランス語詩」の解説

フランス語詩における女性韻は、最後音節無音の「e」で構成されているものを言う脚韻を成す語がたとえ男性名詞形容詞男性であっても、韻としては女性韻として扱われる。例を挙げると、 Souvent, pour s'amuser, les hommes d'équipage Prennent des albatros, vastes oiseaux des mers, Qui suivent, indolents compagnons de voyages, Le navire glissant sur les gouffres amers.(ボードレール、『信天翁』) この詩行において、1行目と3行目に見られる脚韻女性韻であるが、équipages(乗組員)、voyages(旅)はいずれ男性名詞複数形である。これにより、文法上の性脚韻の性は必ずしも一致しないということがわかる。更に述べると、上の詩行の2行目と4行目は男性韻構成しているが、mers(海)は女性名詞複数形である。このように最後音節無音のeで構成されない女性名詞男性韻構成することとなるのも、上で述べた通りである。 古典的な詩法に従って作られたフランス語詩では、男性韻女性韻交互に用いることが原則とされていた。脚韻配置としては、上で例として挙げたように、男性韻女性韻交互に配置する交韻(仏:rimes croisées)や男性韻女性韻を2行ず配する平韻(仏:rimes plates)または連続韻(仏:rimes suivies)、同一脚韻を持つ2行が平韻の2行を挟むように配される抱擁韻(仏:rimes embrassées)がある。 平韻の例 Prenez garde, Seigneur. Vos invincibles mains Ont de monstres sans nombre affranchi les humains. Mais tout n'est pas détruit ; et vous en laissez vivre Un... Votre fils, Seigneur, me défend de poursuivre.(ラシーヌ、『フェードル』) 抱擁韻の例 Quels secrets dans son cœur brûle ma jeune amie, Ame par les doux masque aspirant une fleur? De quels vains aliments sa naïve chaleur Fait ce rayonnement d'une femme endormie?(ヴァレリー、『眠る女』)

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フランス語詩

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男性韻」の記事における「フランス語詩」の解説

女性韻#フランス語詩」も参照 Souvent, pour s'amuser, les hommes d'équipagePrennent des albatros, vastes oiseaux des mers,Qui suivent, indolents compagnons de voyages,Le navire glissant sur les gouffres amers.(ボードレール、『信天翁』) 2行目「mers」と4行目「amer」が無音の「e」で終わらない男性韻である。1行目「équipage」と3行目「voyages」は女性韻であり、このように男性韻女性韻組み合わせて用いられる用法用例詳細については「女性韻#フランス語詩」を参照

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