フランス規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 01:03 UTC 版)
26インチから28インチまでの規格対比(鈴木邦友 1989)インチ表示フランス式国際式(ETRTO)ビード径26×1 3/8 650A 590 590 26×1 1/2 650B 584 584 26×1 3/4 650C 571 571 27×1 1/4 none 630 630 28×1 3/8 700A 642 642 28×1 1/2 700B 635 635 28×1 3/4(28×1 5/8) 700C 622 622 フランス規格はタイヤ外径をミリメートルで表示し、対応するタイヤの太さを示す記号A・B・Cという添え字をつけて表記する。添え字は分類の都合でつけられるもので、概ね「1 3/8がAサイズ、1 1/2がBサイズ、1 3/4がCサイズ」とされているのだが、例外的にAサイズが何ミリという決まりは外形ごとに異なる例も幾つかある。イギリス式のインチ表示と同じく先にタイヤ外径を決めてあるので表記A→B→Cと太くなるにつれてリムの外径およびタイヤビード径が小さくなる。たとえば28インチ≒711.2ミリメートルすなわち(28×25ミリメートルで)外形700の場合を例にすると、(1 3/8インチ相当)Aサイズのビード径642ミリメートル、(1 1/2インチ相当)Bサイズのビード径635ミリメートル、(1 3/4あるいは1 5/8インチ相当)Cサイズのビード径622ミリメートルというぐあいになっている。というのが基本的な考え方である。しかし(NaCoR 1988;鈴木邦友 1989, p. 45)の表によれば、欧州諸国においても700のAサイズの使用例は皆無であり、同Bサイズの使用例も一部の国を除いてほとんどなくなっている。そしてCサイズ用リムに対して細いタイヤや太いタイヤが使われるようになったこともあり、さらに太さの数字を添えて表記する。たとえば700×23C(700C-23と表記することもある)という表示は700Cサイズ(リムの嵌合部径が622mm)でタイヤ幅23mmということになる。
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