フランスのその他地域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 23:31 UTC 版)
「カベルネ・ソーヴィニヨン」の記事における「フランスのその他地域」の解説
フランスでのカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培は、6割以上がボルドーに集中している。ボルドー以外では、南仏やロワール川流域で栽培されている。これらの地域のワインは、ボルドーと比べて総じて軽い味わいで、熟成を経ていなくても飲みやすいものが多い。南仏では、ベルジュラックやビュゼのAOCにおいてロゼワインを作るのに使われる。地域によってはカリニャンに香りとストラクチャーを加えるためにブレンドされることがあるほか、ガイヤックやフロントンではネグレットに、マディランではタナにブレンドされることもある。プロヴァンスでは、この品種は19世紀半ばから一定の地位を占めているが、これはワイン学者であるジュール・ギュイヨがシラーとのブレンドを推奨したためである。ラングドックでは、ヴァン・ド・ペイとして単一品種のワインもさかんに作られている。現在、国境を越えてワイン生産を行う醸造家もおり、ラングドックにおいてカベルネ・ソーヴィニヨンをどのように栽培・醸造するかのノウハウはオーストラリアからもたらされた部分も無視できない。したがって、ラングドックではニューワールド的なスタイルのワインを作る生産者もいる。カベルネ・ソーヴィニヨンはシラーと比べて乾燥に弱いため、この地では栽培が容易でなく、灌漑によって乾燥した気候をカバーし、注意深く栽培する必要がある。
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